こんにちは 長与町の歯医者 渡辺歯科医院です。
今回は、インプラント治療の基礎知識についてお話させていただきます。
インプラント治療は、歯が欠損した場合に、人工の歯根(インプラント)を顎の骨に埋め込み、したがって人工の歯冠を被せる治療法です。
インプラントとは?
インプラントは、チタンなどの生体適合性の高い材料で作られた人工の歯根です。
顎の骨に埋め込まれ、人工の歯冠を支える役割を果たし、歯の骨に固定されるため、自然な噛む力を取り戻すことができます。
また、インプラント治療は、1本の歯が欠損した場合や複数の歯が欠損した場合に適用されたり、入れ歯の安定性を向上させるためにも使用されることがあります。
ただし、治療を行うには十分な骨量と質があることが治療の成功に必要な条件です。
インプラント特徴
メリット
インプラント治療のメリットはいろいろあります。
まず、自然な噛む力や噛み合わせの感覚を取り戻すことができます。
また、周囲の歯への負担を軽減でき、咀嚼や発音においても期待された結果を得ることができます。
注意点
インプラント治療にはいくつかの注意点もあります。
まず、十分な骨量と質が必要です。
糖尿病や心臓疾患などの全身疾患をお持ちの方や喫煙される方は、治療の成功率が著しく低下します。
インプラント周囲の歯周組織が自然歯のように炎症に対する感染抵抗力が弱くなります。
そのため、正しい歯周病管理が必要です。クリーニングや正しい歯磨き、歯間ブラシやフロスの使用など、歯周病予防に努めましょう。
また、インプラントと自然歯が共存する場合、咬み合わせのバランスを考慮する必要があります。
このため、治療計画の立案やインプラントの配置には慎重さが求められます。
長期的なケアと定期的なフォローアップ
インプラントは、長期的な耐久性を持つ治療法ですが、適切なケアと定期的なフォローアップが必要です。
インプラント治療が終わったらずっと口腔機能が保たれるわけではありません。
定期的な歯科検診とクリーニングを受け、インプラント周囲の状態をチェックしましょう。
歯ぎしりや噛み締めなどの習慣にも注意しなければいけませんのでインプラント治療後の定期的な確認が非常に重要です。
インプラント治療は、歯の欠損を補うための効果的な方法ですが、患者の個別の状況や条件によって適応や成功率が異なる計画もあります。
患者さまご自身が治療に関わることが重要ですので、十分に歯科医師と相談を行いましょう。
上記の内容以外にもインプラント治療の基礎知識について詳しいことや気になることがございましたら、当院へお気軽にお問い合わせください。
監修者情報
院長 渡邉 威文
- 九州大学歯学部 卒業
- 九州大学総合診療科にて研修
- 福岡赤十字病院にて研修
- 山口県萩市にて勤務
- 福岡県糸島市にて勤務
- 医療法人渡辺歯科医院 継承