
こんにちは 長与町の歯医者 渡辺歯科医院です。
今回は、インプラント治療の精度をより高めるサージカルガイドについてお話させていただきます。
インプラント治療は、人工の歯根を埋め込む手術の際に「サージカルガイド」という装置を使用することがあります。
あまり聞き馴染みのないものだと思いますので、初めて耳にしたという方も多いでしょう。サージカルガイドがどんなものなのか解説していきます。
サージカルガイドとは?
サージカルガイドは、インプラント手術のときに使用するマウスピースのような装置であり、人工歯根を安全かつ正確に埋め込むのに役立ちます。
サージカルガイドは、人工歯根を埋め込む適切な位置や角度、深さが記録されていて、それに従って埋入していきます。
インプラント手術前の精密検査や診査診断をもとに立案した治療計画を参考にして作製していきますので、手軽に作れるというものではありません。
ただし、インプラント治療の質や正確性を向上させるためには非常に有用です。
サージカルガイドを使用するメリット

サージカルガイドは、患者さまに大きなメリットがあります。
手術時間が短縮される
サージカルガイドを使うことで、手術時間の短縮に繋がります。
サージカルガイド作製のためには、インプラントの埋入位置や角度、深さなどを細かくシミュレーションする必要があります。
その時点で、口腔内状況や治療の進め方を明確にすることができるため、手術時間の短縮に繋がります。
余分に切開する必要がなくなるため、患者さまの身体への影響を抑えて治療を行うことができます。
術後の痛みを軽減
前述していますが、余分な切開をする必要がないため、傷口を浅く抑えることができます。
神経や血管を傷つけるリスクも減少しますので、患者さまにとって術後の痛みが軽減されますので大きなメリットといえるでしょう。
感染症のリスクを軽減
傷口から細菌が浸入して血液に入ってしまうと、感染症を引き起こすリスクがありますが、傷口を浅く抑えることができるので、細菌感染のリスクを下げることができます。
正確性を高めた手術ができる
サージカルガイドを使用する最大のメリットは、正確性を最大限まで高めた手術ができることです。
口腔内を三次元的に把握することができ、インプラントの埋入位置や角度などを定めてくれるため、手術時のズレはほとんどなくなります。
上記の内容以外にも詳しいことや気になることがございましたら、当院へお気軽にお問い合わせください。
監修者情報

院長 渡邉 威文
- 九州大学歯学部 卒業
- 九州大学総合診療科にて研修
- 福岡赤十字病院にて研修
- 山口県萩市にて勤務
- 福岡県糸島市にて勤務
- 医療法人渡辺歯科医院 継承