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「部分入れ歯を入れてから、噛むたびに歯ぐきが痛い」
「せっかく自費でノンクラスプデンチャーや金属床義歯を作ったのに、思ったほど噛めない」

このようなお悩みを抱えている方は少なくありません。部分入れ歯が痛い・噛めない原因は、入れ歯そのものの問題だけではありません。支えとなる歯や歯ぐき、噛み合わせの状態などが複雑に関わっています。

このページでは、「部分入れ歯が痛い・噛めない」と感じている方に向けて、その主な原因と対処法、入れ歯でできる工夫について、長崎県長与町でインプラント治療を専門的に行う渡辺歯科医院、院長の渡邉がわかりやすく解説いたします。

「このまま合わない部分入れ歯で我慢するしかないのだろうか」と感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。もちろん、当院のカウンセリングにて、現在お使いの入れ歯の状態や将来を見据えた治療の選択肢について、個別にご相談いただくことも可能です。

目次

部分入れ歯が痛くて噛めない…よくあるお悩みと放置するリスク

部分入れ歯を使い始めて、「痛くて噛めない」「違和感が強くてつい避けてしまう」と感じる方は多くいらっしゃいます。

部分入れ歯は残っている歯や歯ぐきに支えてもらう構造のため、わずかなズレや負担の偏りでも痛みが出やすい特徴があります。

しかし、「しばらく使えば慣れるはず」と我慢してしまうと、支えの歯に過度の負担がかかったり、歯ぐきが傷ついたりして、症状が悪化してしまうことがあります。また、噛みにくさから柔らかい食べ物ばかり選ぶようになり、栄養の偏りや噛む力の低下につながるケースもあります。

部分入れ歯の“痛い・噛めない”は、原因を確認すれば改善できることが多い症状です。不調を感じた時は、早めに歯科医院で状態をチェックすることが快適な生活を取り戻す第一歩になります。

『痛いけれどそのうち慣れるはず』と我慢してしまいがちな理由

部分入れ歯を使い始めた方の多くが、「最初は痛いものだから仕方ない」「使っていればそのうち慣れるはず」と考えてしまいがちです。確かに、新しい入れ歯に対する軽い違和感は、時間の経過とともに馴染んでいく場合があります。しかし、「慣れ」で解決する違和感と、調整や治療が必要な痛みは別ものです。

例えば、入れ歯の一部が強く当たっている場合や、噛み合わせにズレがある状態は、いくら使い続けても改善しません。むしろ支えの歯や歯ぐきに負担がかかり続け、痛みが強くなったり、入れ歯自体がさらに不安定になることもあります。

噛めない状態が続くことで起こる全身への影響

部分入れ歯でしっかり噛めない状態が続くと、食事内容が柔らかいものに偏りやすくなります。その結果、十分に咀嚼できないために栄養のバランスが乱れたり、顎や頬まわりの筋肉が弱ってしまうことがあります。また、噛む刺激が減ることで、食事の満足感が得にくくなる方も少なくありません。

さらに、痛みや噛みにくさから外食を避けたり、人前で食事をするのが億劫になったりすることもあります。こうした状況が続くと、食事の楽しみが減り、生活の質(QOL)の低下につながることもあります。

部分入れ歯が痛い・噛めない主な原因

部分入れ歯が「痛い」「噛めない」と感じる背景には、いくつかの代表的な原因があります。

入れ歯の適合状態だけでなく、支えの歯や歯ぐきの健康、顎の骨の量、噛み合わせ、毎日の使用方法など、複数の要素が組み合わさって症状が出ることが少なくありません。

特に部分入れ歯は、残っている歯にバネをかけて支える構造のため、わずかなズレでも痛みや不安定さにつながりやすい特徴があります。また、顎の骨は時間とともに変化しやすいため、最初は問題なかった入れ歯でも、月日が経つうちに当たりが強くなることもあります。

ここからは、部分入れ歯が痛い・噛めないときに考えられる主な原因を、順にわかりやすく解説していきます。

①入れ歯が歯ぐきに合っていない・顎の骨が痩せている

部分入れ歯の痛みで最も多い原因の一つが、「入れ歯が歯ぐきにしっかり合っていない」状態です。入れ歯は、歯ぐきと顎の骨の形に合わせて作られていますが、時間とともに顎の骨が少しずつ痩せてくると、入れ歯との間にすき間が生じ、噛むたびにこすれて痛みが出ることがあります。

また、歯ぐきの薄い部分に力が集中すると、特定の一点だけが強く押されてしまい、ズキッとする痛みにつながることもあります。これは、入れ歯の形がわずかに合っていないだけでも起こり得るため、「少し当たるだけだから」と我慢してしまうと、炎症が広がり、痛みが長引く原因になります。

入れ歯が当たって歯茎が痛いときに考えられること

部分入れ歯の使用中に「ここが当たると痛い」と感じる場合、多くは入れ歯の一部が歯ぐきに強く触れていることが原因です。とくに、噛むたびに同じ場所が押されると、粘膜に小さな傷や炎症が起き、赤く腫れたりヒリヒリしたりすることがあります。

また、入れ歯と歯ぐきの間にすき間があり、動きながらこすれることで痛みが生じるケースもよく見られます。このような状態は、患者さんご自身が気付きにくいこともあり、「なんとなく痛い」「噛むとズキッとする」といった軽い症状から始まることもあります。

②部分入れ歯を支えている歯が痛い・ぐらつく場合

部分入れ歯は、残っている歯にバネ(クラスプ)をかけて支える仕組みのため、その歯に負担が偏りやすい特徴があります。支えとなる歯に過度な力がかかると、「噛むと痛い」「歯が揺れる感じがする」といった症状が出ることがあります。

さらに、支台歯に虫歯や歯周病がある場合、歯を支える骨や歯ぐきが弱っているため、入れ歯の動きが大きくなり、痛みやぐらつきが悪化しやすくなります。とくに歯周病が進行している場合は、軽い力でも違和感や痛みが出ることがあります。

クラスプのかかる歯の虫歯・歯周病と負担の関係

部分入れ歯を支える歯(支台歯)が虫歯や歯周病になっていると、入れ歯のバネがかかる部分の力を十分に支えられなくなり、痛みやぐらつきが生じやすくなります。歯周病で骨の支えが弱っている場合は、噛む力がそのまま歯の動揺につながり、入れ歯が不安定になる原因にもなります。

また、虫歯が進んで歯がしみる、噛むと痛むといった症状があると、入れ歯の力が刺激となり、痛みが増すこともあります。この状態を放置すると、支台歯のダメージが進み、最終的に歯を失うリスクが高まる可能性があります。

支えの歯を健康に保つことは、部分入れ歯を長く快適に使うための重要なポイントです。

③噛み合わせ・噛む力のバランスが崩れている

部分入れ歯は、残っている歯や噛み合わせとの調和がとても重要です。入れ歯の高さや形がわずかに合っていないだけでも、噛む力が一部だけに集中し、痛みや不安定さにつながることがあります。また、左右どちらか片側ばかりで噛んでしまう癖があると、入れ歯が動きやすくなったり、違和感が強くなる場合もあります。

噛み合わせのズレは、見た目ではわかりにくいことも多く、患者さま自身が「入れ歯のせい」と感じていても、実際には噛み合わせが原因になっていることも少なくありません。力のかかり方が偏ると、支えの歯や歯ぐきに負担がかかり、痛みや疲れを感じやすくなります。

④お手入れ不足や誤った使い方による炎症・口内炎

部分入れ歯は、毎日の清掃や取り扱いによって、口の中の状態が大きく変わります。お手入れが不十分な場合、入れ歯の表面に細菌やカビが付着しやすく、歯ぐきが赤く腫れたり、口内炎のような痛みを引き起こすことがあります。また、就寝時も入れ歯を外さずに使い続けると、粘膜が休む時間がなくなり、炎症が生じやすくなります。

さらに、保管状態が悪かったり、熱いお湯で洗浄して入れ歯が変形してしまうと、わずかなズレが不快感や痛みにつながることもあります。入れ歯は精密な形態が保たれてこそ快適に使えるため、無意識の「誤った使い方」がトラブルの原因になることもあります。

痛み・噛みにくさが生じた時に自分でできる対処法

部分入れ歯を使っていて「痛い」「うまく噛めない」と感じたとき、まずはご自分で試せる対処法があります。

症状が軽い場合は、ちょっとした工夫で負担が和らぎ、日常生活が楽になることも少なくありません。

たとえば、痛みが出ている部分を一時的に休ませる、噛む力が偏らないように意識してみる、食材や噛み方を工夫するなど、日常の中で取り入れやすい方法があります。ただし、無理に硬いものを噛んだり、自己判断で入れ歯を調整したりすると、かえって状態を悪化させてしまうこともあります。

ここからは、ご自宅でできるセルフケア、そして食事の選び方・噛み方のコツについて、具体的にわかりやすく解説していきます。

まず試したいセルフケアや工夫

部分入れ歯の痛みや噛みにくさが軽い場合は、まずご自宅でできる簡単なセルフケアを試してみると負担の軽減につながることがあります。

たとえば、痛みが強い場所を無理に使わずに、しばらく休ませることで炎症が落ち着く場合があります。また、冷たいタオルや保冷剤を頬の外側から軽く当てると、腫れや違和感が和らぐこともあります。

噛むときには、一口の量を小さくし、左右バランスよく噛むよう意識するだけでも負担が分散され、痛みが出にくくなることがあります。特に「痛い側を避けて反対だけで噛む」ことが続くと、噛み合わせの偏りにつながるため注意が必要です。

部分入れ歯で噛めないときの食事の選び方・噛み方のコツ

部分入れ歯でうまく噛めないときは、食事の選び方を工夫することで負担を軽減できます。まずは、柔らかくて繊維の少ない食材から始めるのがおすすめです。煮込み料理や、細かく刻んだ野菜・肉などは、入れ歯に慣れるまでの期間でも比較的食べやすくなります。

また、一口の量を少なめにし、ゆっくり噛むことで入れ歯の動きを抑えられます。左右どちらかに偏らず、できるだけバランスよく噛むこともポイントです。慣れてきたら、少しずつ噛む力を必要とする食材にも挑戦し、段階的に噛む力を戻していきます。

自己流の入れ歯の調整、長期間の我慢はNG

入れ歯が痛いとき、「少し削れば良くなるかもしれない」とご自身で調整を試みる方もいます。しかし、入れ歯は精密な形に基づいて作られており、自己流で削ったり曲げたりすると、噛み合わせがさらにズレてしまい、元の状態に戻すのが難しくなることがあります。

また、動きが大きくなることで、支えの歯や歯ぐきへの負担が増え、症状が悪化してしまうこともあります。痛みを我慢し続けることも避けたいポイントです。負担がかかり続けた歯や歯ぐきは徐々に弱っていき、治療にかかる範囲が広がる場合があります。

「しばらく使えば良くなるかも」と思っても、痛みが続くときは早めに受診することで、調整だけで改善できる可能性が高まります。入れ歯は微調整が重要な装置だからこそ、自己判断ではなく専門的なチェックが大切です。

部分入れ歯が痛い・噛めない際の歯科医院で行う対応

部分入れ歯が痛い、噛みにくいといった症状が続く場合、歯科医院ではまず原因を丁寧に確認し、そのうえで適切な調整や治療を行っていきます。

入れ歯の当たり具合だけでなく、支えとなる歯の状態、歯ぐきや顎の骨の変化、噛み合わせのバランスなど、複数の視点から総合的にチェックすることが大切です。

症状の程度や原因によって、当たる部分の微調整、入れ歯の内面の裏装、必要な場合には作り直しなど、対応方法はさまざまです。また、他院で作った入れ歯であっても、状態を見ながら調整や再評価を行うことは可能です。

ここからは、歯科医院で行う代表的な診査・調整内容について、順番にご紹介します。

痛み・噛めない原因を見極める検査と診断

部分入れ歯の痛みや噛みにくさを改善するためには、まず「どこに原因があるのか」を正確に把握することが欠かせません。歯科医院では、口の中全体の状態をチェックし、入れ歯の当たり具合、支えの歯の健康状態、噛み合わせのバランスなど、複数のポイントを丁寧に確認します。

必要に応じて、レントゲンで顎の骨の量や歯の根の状態を調べたり、支えの歯の動揺度を測定したりすることで、痛みの背景にある問題を明らかにしていきます。

特に部分入れ歯では、入れ歯本体の問題だけでなく、支台歯や歯周組織の状態が影響している場合も多く、総合的な診断が重要です。原因がわかれば、適切な調整や治療の方向性を判断しやすくなり、改善への第一歩となります。

部分入れ歯の調整・修理・作り直し

部分入れ歯の痛みや噛みにくさは、適切な調整を行うことで改善できる場合が多くあります。歯科医院では、入れ歯のどの部分が強く当たっているのかを確認し、必要に応じて削合して圧力を分散させます。

また、歯ぐきと入れ歯の間にすき間ができている場合には、裏装(リライン)と呼ばれる処置で内面を補填し、フィット感を高めます。入れ歯の変形や破損がある場合は、修理によって元の形に近づけることも可能です。

ただし、顎の骨の変化が大きい、材料の劣化が進んでいるなど、調整や修理では対応が難しいケースでは、作り直しを検討することもあります。痛みの原因に合わせて最適な方法を選択することで、より安定して噛める状態を目指すことができます。

他院で作った部分入れ歯の調整は可能?

「他院で作った入れ歯だから相談しづらい」と感じる方は少なくありません。しかし、部分入れ歯の調整は、基本的にどの歯科医院でも状態を確認したうえで対応可能です。

入れ歯が合わない原因は、製作の問題だけでなく、お口の中の変化や噛み合わせのずれなど、時間の経過によって生じることも多いため、遠慮なく相談していただいて大丈夫です。

まずは、現在の入れ歯と口腔内の状態を丁寧に確認し、必要な調整がどこにあるのかを見極めます。軽度の当たりであれば削合や裏装で対応できることが多く、症状の改善が期待できます。大きな不具合がある場合は、修理や作り直しなど、患者さまの状況に合わせたご提案を行います。

部分入れ歯の痛みには慣れられるのか?

部分入れ歯を初めて使う際には、多くの方が「違和感がある」「噛みにくい」と感じます。

新しい装置が口の中に入るため、最初の数日〜数週間は慣れの期間が必要で、これは自然な反応です。しかし、すべての不調が“慣れ”で解決するわけではありません。

特に、噛むたびにズキッと痛む・特定の場所だけ強く当たる・支えの歯がしみる といった症状は、単なる違和感とは異なり、調整や治療が必要なサインであることもあります。ここからは、「慣れ」で様子を見てもよい状態と、早めに対処すべき状態の違いについて、わかりやすくご説明します。

「慣れ」を待ってはいけないNGサイン

部分入れ歯を初めて装着した際には、「厚みを感じる」「話しにくい」といった違和感が数週間〜1〜2か月ほどで自然に慣れていくことが多くあります。しかし、すべての症状が“慣れ”で解決するわけではありません。

特に注意したいのは、噛むたびにズキズキ痛む、特定の一点だけ強く当たる、入れ歯が動いて気になる といった症状です。これは単なる違和感ではなく、入れ歯の適合や噛み合わせに問題があるサインで、使い続けても良くなるどころか、支えの歯や歯ぐきを傷めてしまうことがあります。

「何となく気になる」「少し不快」程度なら様子を見る選択肢もありますが、“痛みを伴う違和感”は放置NG。早めに調整を受けることで、より軽い処置で改善できる可能性が高くなります。

痛みを我慢し続けると支えの歯を失うリスクも

部分入れ歯の痛みを我慢して使い続けると、負担が集中している支えの歯(支台歯)が徐々に弱ってしまうことがあります。バネがかかる歯に過度な力がかかり続けると、歯が揺れやすくなったり、噛むと痛む症状が進行し、その歯自体を失う可能性が高まります。もし歯周病や虫歯が隠れている場合、その影響はさらに大きくなります。

支台歯を失ってしまうと、部分入れ歯を支える構造が成り立たなくなり、治療はより大掛かりなものへ移行せざるを得なくなるケースもあります。
 だからこそ、「今ある歯を守るために、痛みを我慢しすぎないこと」がとても大切です。

そして、痛みが続く場合には、入れ歯の調整や作り替えだけでなく、部分入れ歯以外の選択肢を検討することで、噛み心地や安定感が改善できる可能性もあります。

自費の部分入れ歯でも噛めないときに考えたい選択肢

自費の部分入れ歯は、見た目の自然さや装着感の良さを期待して選ばれる方が多くいらっしゃいます。しかし、材料や構造が優れていても、すべての方が「しっかり噛める」状態になるとは限りません。

お口の状態や支えとなる歯の健康度、顎の骨の変化などの影響で、痛みが出たり、思ったほど安定しないケースもあります。

「せっかく自費で作ったのに噛めない…」と感じると、どこに原因があるのか分からず、不安を抱えてしまう方も少なくありません。大切なのは、入れ歯そのものだけでなく、お口全体のバランスを見直し、必要に応じて他の治療法も含めて検討することです。

ここからは、自費の入れ歯を選んだのに噛みにくさが続く場合に、どのような選択肢があるのかを、順にわかりやすく解説していきます。

『インプラントは怖いから…』と自費入れ歯を選んだのに噛めないケース

「インプラントは怖い」「手術には抵抗がある」という理由で、自費の部分入れ歯を選ばれる方は少なくありません。見た目の自然さや装着感に優れた義歯であれば、しっかり噛めるはずと期待されて治療に踏み切る患者さまも多いです。

しかし実際には、
 ・痛くて噛めない
 ・噛めるけれど不安定で外れやすい
 ・食事が楽しめない
 といったお悩みが残るケースもあります。これは入れ歯の不具合だけでなく、支台歯の状態や顎の骨の変化、噛み合わせのバランスなど、複合的な要因が関係していることが少なくありません。

大切なのは、「自費だから必ず噛めるはず」と抱え込まず、今のお口の状態に合った選択肢を見直すことです。次の項目では、部分入れ歯からインプラントへ治療方法を切り替えるケースについて、具体的にご説明します。

部分入れ歯からインプラントへの治療の変更

部分入れ歯で痛みや噛みにくさが続く場合、欠損している歯の本数や位置によっては、インプラントへ治療方法を切り替えることで改善を期待できるケースがあります。とくに、1〜数歯の欠損で部分入れ歯を使用している場合、入れ歯が動きやすく、支えの歯に負担がかかりやすいのが特徴です。

単冠のインプラントであれば、独立して力を受け止められるため、
 ・噛んだときの安定感
 ・動きにくさ
 ・口の中の異物感の少なさ
 といった点で改善が期待できます。また、バネをかける必要がないため、隣の歯を守りやすいという利点もあります。

もちろん、すべての方にインプラントが適しているわけではありませんが、部分入れ歯での改善が難しい場合には、検討できる選択肢のひとつとして知っておく価値があります。

部分入れ歯からインプラントに切り替えるメリット

部分入れ歯からインプラントへ切り替えることで得られるメリットは、いくつかの特徴に基づいています。まず、インプラントは顎の骨にしっかり固定されるため、入れ歯のように動いたり外れたりする心配が少なく、噛んだときの安定感が得やすいことが挙げられます。

また、バネを隣の歯にかける必要がないため、支えの歯への負担を減らしやすいという点も大きな違いです。部分入れ歯で「歯が揺れる」「支台歯が痛い」と悩んでいた方にとっては、長期的に歯を守る選択肢となる場合があります。

さらに、インプラントは口の中での違和感が少なく、発音や見た目の自然さが得られやすい傾向があります。こうした特徴から、「もっと自然に噛めるようになりたい」「負担を減らしたい」と考える患者さまが選択するケースもあります。

痛い・噛めない部分入れ歯でお困りの患者様へ

部分入れ歯が痛い、噛めない、外れやすいといったトラブルは、決して珍しいことではありません。入れ歯そのものの形状だけでなく、支えの歯の状態、歯ぐきや顎の骨の変化、噛み合わせのバランスなど、さまざまな理由が重なって症状が出ている場合があります。

大切なのは、「合わない入れ歯を我慢して使い続ける」ことが必ずしも良い結果につながらないという点です。調整や作り替えで改善できるケースもあれば、より快適に噛めるように治療法自体を見直すことで、選択肢が広がることもあります。

ここからは、当院が大切にしている治療方針や、入れ歯・ブリッジ・インプラントを含めた総合的なご提案について、順にご説明いたします。

当院の「噛めない入れ歯」を前提にしない治療計画づくり

当院では、「入れ歯は噛みにくいもの」という前提で治療を進めることはありません。まずは現在お使いの部分入れ歯を丁寧にチェックし、調整で改善できる部分があればしっかり整えます。そのうえで、支えの歯や歯ぐき、噛み合わせの状態を総合的に評価し、入れ歯・ブリッジ・インプラントといった複数の選択肢の中から、患者様に合った治療計画を一緒に考えていきます。

「入れ歯で改善できるのか」「作り替えが必要なのか」「他の治療法が向いているのか」は、患者様それぞれの口腔状態によって異なります。大切なのは、現状の不具合を“仕方ないもの”として片付けず、より快適に噛める状態を目指すことです。

次の項目では、当院で対応している“よく噛める自費入れ歯の作り替え”について詳しくご紹介します。

よく噛める自費入れ歯の作り替えに対応

部分入れ歯の不調が続く場合でも、作り替えによって噛みやすさや安定性を改善できるケースがあります。当院では、咬合(噛み合わせ)のバランスや支えとなる歯の状態、顎の骨の量などをしっかり確認したうえで、患者様のお口に合った自費入れ歯の設計をご提案しています。

自費の部分入れ歯では、材料の選択幅が広く、たわみにくい金属床や、見た目に優れたノンクラスプデンチャーなど、目的に応じた選択が可能です。噛む力が偏りにくい設計や、負担を分散させる工夫を取り入れることで、痛みや不安定さの改善を目指します。

ただし、口腔内の状況によっては、入れ歯の作り替えだけでは十分な安定が得られにくい場合もあります。次の項目では、そうしたケースに対して、どのように治療の選択肢を広げていくかをご紹介します。

患者様一人ひとりに寄り添ったご提案

当院では、「できるだけ噛める状態にしたい」「見た目を自然にしたい」「支えの歯を長く守りたい」など、患者様それぞれの希望や生活背景を丁寧に伺いながら治療方法をご提案しています。

部分入れ歯・ブリッジ・インプラントといった選択肢は、それぞれにメリット・注意点があり、どれが最適かはお口の状態によって大きく異なります。

外科手術への抵抗感、これからの使用年数、費用、メンテナンスのしやすさなど、治療選びの基準も人それぞれです。そのため当院では、「この治療しかできません」 という形ではなく、複数の選択肢を比較しながら、患者様と一緒に最適な治療方向を決めていくことを大切にしています。

このあと、外科手術が不安な方にも配慮した当院のインプラント治療の特徴をご紹介します。

「外科手術が怖い」方でも安心の当院のインプラント治療

インプラント治療に対して、「大がかりな手術なのでは?」「痛そうで怖い」と不安を抱える方は少なくありません。当院では、そうした気持ちに寄り添いながら、できるだけ安心して治療を受けていただけるよう、精密な事前計画と負担を抑えた手術体制を整えています。

まず、当院では サージカルガイドという専用のガイドを使用します。これは、CT画像をもとにインプラントを埋める位置・角度・深さを事前に立体的にシミュレーションし、その計画通りに手術を進めるための器具です。ガイドを用いることで、必要以上に大きな切開を行わずに済むケースが多く、治療の精度向上と侵襲の低減の両立が期待できます。

部分入れ歯からインプラントへ切り替える場合は、1本〜2本程度の少数インプラントで対応できることが多く、身体的な負担も比較的少なく済むケースがあります。入れ歯が動いて痛い部分をインプラントで支えることで、噛んだときの安定感が向上する可能性があります。

>>サージカルガイドについてはこちら

さらに、インプラント手術中の不安が強い方には、麻酔科医による静脈内鎮静法の併用にも対応しています。点滴によってリラックスした状態を作り、半分眠っているような感覚の中で治療が進むため、緊張が強い方でも落ち着いて受けていただけます(痛みや意識の感じ方には個人差があります)。

このように、当院では「怖さ」をできる限り軽減し、丁寧にサポートできる体制を整えています。

>>静脈内鎮静法についてはこちら

患者様の「怖い・不安」に丁寧に寄り添います

インプラント治療に不安を感じる理由は、痛みへの心配、手術そのものへの抵抗感、費用、治療期間、アフターケアなど、患者様によってさまざまです。当院では、こうした“治療以前の不安”にも丁寧に向き合い、できるだけ安心して治療を選べる環境づくりを心がけています。

具体的には、治療内容や所要時間、費用の目安、術後の流れまで、患者様が気になりやすいポイントをわかりやすく説明し、疑問が残らないようにしています。また、「まずは話だけ聞いてみたい」「部分入れ歯でどこまで頑張れるのか相談したい」といった段階でも遠慮なくご相談いただけます。

無理に治療を勧めることはありません。患者様が大切にしたい価値観や生活ペースに合わせて、部分入れ歯・ブリッジ・インプラントの中から、最適な選択肢を一緒に検討していく姿勢を大切にしています。

まとめ:部分入れ歯が痛い・噛めないときは我慢せず早めに相談を

部分入れ歯が「痛い」「噛めない」というお悩みは、決して珍しいものではありません。多くの場合、入れ歯の調整や噛み合わせの見直し、必要に応じた作り直しによって改善できる可能性があります。また、自費の部分入れ歯であっても、支えの歯や顎の骨の状態によっては思うように噛めないことがあり、その原因を明確にすることが解決への第一歩となります。

もし、入れ歯での改善が難しい場合には、インプラントなど他の治療方法を選択肢として検討することもできます。外科手術に不安を感じる方に対しても、当院ではサージカルガイドを用いた精密なインプラント埋入や、静脈内鎮静法によるリラックスした状態での処置など、できるだけ負担を抑える体制を整えています。

大切なのは、「今ある入れ歯だから仕方ない」と我慢し続けることではありません。
 ご自身の生活スタイルや希望に合った治療方法を、一緒に探していくことが何よりも大切です。

お困りの際は、症状が軽いうちにお気軽にご相談ください。快適に噛める口元を取り戻すためのお手伝いを、丁寧にサポートいたします。

監修者情報

院長 渡邉 威文

  • 九州大学歯学部 卒業
  • 九州大学総合診療科にて研修
  • 福岡赤十字病院にて研修
  • 山口県萩市にて勤務
  • 福岡県糸島市にて勤務
  • 医療法人渡辺歯科医院 継承
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