- 歯のコラム
こんにちは 長与町の歯医者 渡辺歯科医院です。
今回は、歯の健康と認知症の関係についてお話させていただきます。
最近の研究では、歯の健康状態が認知症との関連性を持つ可能性があると言われています。
具体的には、歯周病や歯の知覚が認知症の発症リスクを増加させる可能性があるとされています。
口腔状態と認知症
歯周病と認知の関係
歯周病は、歯ぐきの炎症や歯周組織が退縮する疾患です。
歯周病は慢性的な炎症をもたらし、炎症性物質が全身に広がることで認知症との関連があると言われています。
また、歯周病の細菌が血液中に侵入し、脳に到達することで炎症反応が見られることも考えられます。
歯の喪失と認知症の関係
歯の喪失も認知症のリスクと関連しています。
歯を喪失すると、咀嚼機能が低下し、食事の摂取が制限されることが多くなります。
そうすることで咀嚼する機会が失われ、脳への刺激も低下することで認知症リスクが増加する可能性があります。
さらに、歯の喪失に伴って口腔内の細菌バランスが変化し、炎症が起こる可能性があります。
歯の健康を維持することは認知症の予防にも非常に重要となりますので、歯の健康維持のためのポイントについてお伝えします。
歯の健康維持のためのポイント
正しい口腔衛生の実践
正しい歯みがきや歯と歯の間の清掃も行い、プラーク(細菌の付着した膜)の形成を予防しましょう。
歯ブラシだけではなく、歯間ブラシなどのケア用品も使って清掃しましょう。
定期的な歯科検診
ご自身でのケアだけでは、どうしても取り除くことのできない汚れがあります。
そこで、定期的に歯科医院を受診して、歯の健康状態を確認し、初期に虫歯や歯周病などの問題を発見して治療することが重要です。
定期的なクリーニングで、歯の表面の汚れや歯石を除去します。
健康的な生活習慣の維持
バランスの取れた食事を摂り、砂糖や酸性食品の摂取を控えることが歯の健康に繋がります。
また、タバコやアルコールの過剰摂取も歯の健康に悪影響を与えますので、注意が必要です。
ストレス管理
ストレスは免疫機能を低下させます。免疫機能が低下した状態では歯周病のリスクを増加させます。
ご自身が抱えるストレス管理し、リラックスする時間を作ることが大切です。
適度な運動や趣味の時間など、ストレスを軽減する方法を取り入れてみましょう。
適切な水分補給
十分な水分摂取は口腔内のバランスを整えるために重要です。
お口の中が乾燥すると、だ液の分泌が減少し、細菌の繁殖や歯の脱灰が促進されやすくなります。
歯の健康と認知症の関連性はまだ研究段階であり、個々の要素や影響の詳細は明確ではありません。
ただし、定期的な歯科検診や適切な口腔衛生の管理は、口腔内の健康を維持するだけでなく全身の健康にも良い影響を考えますので、日頃から意識してみましょう。
上記の内容以外にも歯の健康と認知症について詳しいことや気になることがございましたら、当院へお気軽にお問い合わせください。
監修者情報
医療法人渡辺歯科医院 理事長 渡邉威文 Takefumi Watanabe
「最幸の医療を通して、人生を豊かにする」を医院理念に掲げ
患者様により良い歯科医療を提供している。
指導者としても、関西の「i6」というインプラントのスタティーグループの一員として若手歯科医師への指導を行っている。