- 歯のコラム
こんにちは 長与町の歯医者 渡辺歯科医院です。
今回はマウスピースについてお話させていただきます。
もしかすると、すでに使ったことがある方もいるかもしれませんが、その効果や役割、歯ぎしりとの関係についても触れていきたいと思います。
マウスピースってどんなもの？
マウスピースは、夜間睡眠時に歯に装着して使います。
マウスピースにより上下の歯が直接当たらないようにすることで、歯が欠けたり、すり減ったりすることを防ぎ、また筋肉の緊張を緩和し顎関節への負担を減らします。
マウスピースと似たマウスガードと言われるものもありますが、これはスポーツでの外傷を予防する目的で使用します。
スポーツの安全性向上に有効であり、学校のクラブ活動等でのマウスガードの着用促進が要望されています。
就寝中の歯ぎしり、くいしばり
睡眠時に無意識に歯ぎしりやくいしばりをしている方は意外と多いです。周りの方から言われたことありませんか？
自ら気づくのが難しいため、なかなか止めることができません。
歯ぎしりやくいしばりは歯や顎にかかる力が大きく歯や歯を支えている組織に負担をかけてしまいます。
結果として、歯が異常にすり減ったり、顎が痛くなったり、歯が欠けたり、詰め物が取れたりといった症状が出てしまいます。
歯ぎしりの症状
日中に行っている場合は、無意識のうちに上下の歯をぐっとくいしばることがほとんどです。
それに対して、睡眠中に行っている場合は横方向に歯をこすり合わせるタイプのもので、ギリギリ、カチカチと音がします。
本来リラックスした状態では上下の歯の間には隙間があり、飲食時や会話の時以外触れ合うことはありません。
歯ぐきに強い力が加わることで、歯周病を悪化させる原因にもなります。
歯ぎしりの原因
これまで、歯ならびやかみ合わせの悪さが原因だといわれてきましたが、
近年では、歯ぎしりやくいしばりによりストレスを解消しているともいわれており、その他にも様々な要因が考えられています。
大きな負担のかかる歯ぎしり、くいしばりから歯を守るためにはどうしたらいいのでしょうか。歯ぎしりの治療法についてみていきましょう。
歯ぎしりの治療法
原因が明らかにされていない歯ぎしりですが、スプリントと言われる治療法があります。
スプリント法
夜間睡眠時に上の歯にスプリントと呼ばれるマウスピースを装着する方法です。
装着することで歯ぎしり、くいしばりによる負担を分散、軽減します。
治療目的によって使用するマウスピースが異なるため、目的に応じたもの、ご自身の歯に合ったものを使用することが大切です。
就寝後、無意識に行ってしまう歯ぎしり、くいしばり。これらは歯や歯の組織に大きな負担を与え、お口の環境を悪化させてしまいます。
しかし、自ら気づきにくいこと、原因が不明なことから、完全に治すことは難しいのが現状ですが、歯や顎を守るための治療は行うことができます。
上記の内容以外にも、歯ぎしり、マウスピースのことについてもっと知りたい方やその他にも詳しいことや気になることがございましたら、当院へお気軽にお問い合わせください。