- 歯のコラム
こんにちは 長与町の歯医者 渡辺歯科医院です。
今回も前回のマタニティ歯科のことに引き続き、妊娠中のお口のトラブルを予防するためのケアと最適な治療時期についてお話させていただきます。
妊娠中のお口トラブルケア
妊婦中は、女性ホルモンの増加やつわりによる食生活の変化からお口の問題が起きてしまうことが多々あります。それを防ぐためのお口のケアについて紹介させていただきます。
起床後のうがい
むし歯や口臭の予防として効果的なのが起床直後のうがいです。
唾液の分泌量は安静時では1時間あたり平均19mlであるのに対し、就寝中は分泌量が減り、1時間あたり平均2mlにまで下がってしまいます。
そのため細菌が繁殖しやすく、起床後のうがいや就寝前の歯みがき、そして食後の歯みがきが大切です。
こまめなガラガラうがい
つわりや立ちくらみから歯みがきをするのが難しい時は、こまめなうがいで喉やお口の粘膜についた細菌や汚れを洗い流すようにしましょう。
フッ素入りの洗口剤を使用すると効果が上がります。安定期に入るなど、体調の良いときは通常の歯みがきを心がけましょう。
歯科医院での定期的な受診
毎日のご自身で行うケアはとても大切です。
ご自身でのケアでは汚れを全て落とすことは難しいため、定期的に歯科医院を受診しましょう。
日頃行っているケアは適切かどうかのチェックや、不十分な部分のプロによるケアでお口の中を清潔に保つことができます。
自分に合った歯みがきの方法や、歯ブラシなどのケア用品を知ることができ、ホームケアを充実させることができます。
妊娠中の最適な治療時期
妊婦中のむし歯、歯周病はご自身だけでなく、生まれてくる赤ちゃんにも影響を及ぼしてしまうため、治療を受けるようにしましょう。
妊娠初期(1~4ヶ月頃)
特に注意したい時期ですので、治療は慎重に行います。
母体の緊張を避けるためにも歯の痛みや歯ぐきの腫れなどの場合は応急処置までにとどめます。
妊娠中期(5~8ヶ月頃)
安定期ともいわれる妊娠中期は、通常の歯科治療をはじめることができます。
レントゲン撮影や投薬が可能となるのもこの時期です。当院で使用している機械は、被ばく量がほとんどなく体への影響がありませんので安心して受診してください。
お子さまやママへの影響を考慮した上で、治療に取り掛かるようにしています。
妊娠後期(9~臨月頃)
妊娠後期は、ストレスが母体に及ぼす影響が心配され、お腹が大きくなり仰向けでの受診が大変な時期です。
妊娠後期は早産などの危険を回避するため、緊急を要しないかぎり処置は応急的なものまでにとどめます。
治療が必要な場合もこの時期は避け、出産後に改めて治療を再開するようにしています。
妊婦中のお口のトラブルはご自身だけでなく赤ちゃんにも影響を与えてしまうことがあります。
日頃のご自身でのケアはもちろんのこと、定期的な歯科医院の受診によりお口の中の環境を整えてあげることが大切です。
上記の内容以外にも、妊娠中のお口のことについてもっと知りたい方やその他にも詳しいことや気になることがございましたら、当院へお気軽にお問い合わせください。