- 歯のコラム
こんにちは 長与町の歯医者 渡辺歯科医院です。
風邪は引いていないのに咳が止まらないことが多いという方はいませんか?
今回は咳と歯の関係についてお話させていただきます。
咳と言えば体調が優れないときや、喉や気管に入った異物を外に出そうとする時などに出る反応だと言うイメージがあると思います。
実は、その咳が歯と関わりがあることはご存じですか?
身体の不調を訴える咳は、歯やお口の中の健康状態を教えてくれるものでもあるのです。
咳が関係するアレルギー反応
むし歯の治療として用いられることの多い銀歯。銀歯は金、銀、銅、亜鉛、スズ、パラジウムなどの金属を配合してつくられたパラジウム合金からできています。
そのため、これらの成分のどれか1つでもアレルゲンに当たる場合には、アレルギーを引き起こす原因となってしまうのです。
このアレルギー反応は人それぞれですが、咳以外にも
- 顔や全身の湿疹
- 脱毛症
- 味覚障害
- 口内炎
- 舌の痛みやただれ
- 手足の水ぶくれ
- 肩こり
- 頭痛
- めまいや立ちくらみ
- くしゃみ
- 鼻水
などを感じる方がいらっしゃいます。
そのため、むし歯と治療で銀歯を選択された後に咳が止まらなくなった、喉に違和感を感じる場合などは金属アレルギーの症状が出ている可能性があります。
現在、むし歯の治療には金属を用いないセラミックでの治療が可能です。
上記のような症状でお悩みの場合、一度歯科医院を受診されることをおすすめします。
咳がひどくなるリスク
日本人の約8割がかかっていると言われている歯周病。
歯周病にかかっている方が、咳がなかなか治らずに放置した場合どんなことが起こるでしょうか?
過度な咳をしてしまうことで考えられるリスクの一つとして誤嚥性肺炎があります。
気管に細菌が入り込み、肺に感染します。
その結果、呼吸器官系疾患を引き起こしてしまうのです。これは、高齢の方や寝たきりの方に多く見られ、命に関わります。
咳と一緒に痰がでる場合には特に要注意しなくてはいけません。誤嚥性肺炎にかかっている可能性があります。
さて、このようなお話をした場合、では、他の方の咳で歯周病はうつるのか?という疑問が浮かんでくると思います。
咳やくしゃみで歯周病はうつる?
結論から言えば、咳やくしゃみなどで歯周病が人から人へ感染する可能性は非常に低いです。
歯周病は、そのだ液の接触によって感染します。
端やスプーンなどの共有や口移し、口と口とのキスが原因となります。
従って、直接お口の中に他人のだ液が浸入する状況でなければ感染することはありません。
数えきれない病気の中で、咳は重要視されない身体の反応の1つかも知れません。
しかし、この咳がご自身の身体のSOSに気づくキッカケにもなります。
上記の内容以外にも咳と歯についてもっと知りたい方、その他にも詳しいことや気になることがございましたら、当院へお気軽にお問い合わせください。