- 歯のコラム
こんにちは 長与町の歯医者 渡辺歯科医院です。
皆さんは、女性ホルモンと歯の関係において、実は深い関係があるってご存じでしょうか。
生理前になると歯が痛くなる原因には、月経前症候群(PMS)の可能性が考えられます。
ということで今回は、女性のホルモンバランスと歯についてお話をしていきます。
月経前症候群(PMS)ってどんなもの?
月経前症候群(PMS)とは、生理がくる前の3日~14日頃に様々な不快な症状が身体に出てくる状態のことです。
生理開始とともに症状が落ち着いてくることが多いですが、その症状のひとつに歯の痛みも考えられます。
PMSの原因は?
原因は女性ホルモンのバランスの変化によるものです。
生理が近づくと女性ホルモンのアンバランスが起きます。エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲストロン(黄体ホルモン)のアンバランスです。
生理直後は、エストロゲンが多いですが、次の整理が近づくとプロゲストロンが多くなってバランスが逆転し、身体に変化が出てきます。
お口の中に起こる症状
歯の痛み
女性は生理前になると、子宮を収縮させて子宮の中の血液を排出する「プロスタグランジン」という物質が分泌されます。
この物質は痛みを誘発する物質であり、歯が痛くなります。そのため、普段は痛まないようなむし歯も痛みます。
歯ぐきの腫れ
生理前に起こる倦怠感やイライラ、憂鬱、下腹部痛などの症状が、ストレスや疲労に繋がり、その結果免疫力が落ち、少しのばい菌で歯ぐきが腫れることもあります。
また、女性ホルモンによって歯周病菌が活発化してしまうことも原因となります。
そのため、男性よりも女性の方が歯周病になりやすいと言われています。
歯の痛みを防ぐために
日々のブラッシング
生理前は免疫力が落ちているため、丁寧な歯磨きにより、痛みを生じにくくします。
特に睡眠中は細菌の活動が活発になるため、睡眠前の歯磨きをより丁寧に行うようにします。
歯科医院での定期検診
普段から歯科医院に定期検診に通って、歯科医師・歯科衛生士などによるプロフェッショナルケアで確実に歯垢や歯石をとってもらいましょう。
常に一年中お口の中をキレイにしていることが最も大事です。
早期に歯科医院で定期検診を受けることで、小さなむし歯を小さい段階で発見でき、生理前の歯痛を予防することができます。
また、自分に合ったブラッシング方法を知ることができますので、より効果的なセルフケアを手に入れることができます。
充分な睡眠と栄養
睡眠不足、疲れなどにより免疫力が低下して歯の痛みを感じやすくなります。
睡眠を削ったり食事の時間もないほど忙しい生活を送らず、十分に睡眠と栄養をとることが大事です。
上記の内容以外にも咳と歯についてもっと知りたい方、その他にも詳しいことや気になることがございましたら、当院へお気軽にお問い合わせください。
監修者情報
医療法人渡辺歯科医院 理事長 渡邉威文 Takefumi Watanabe
「最幸の医療を通して、人生を豊かにする」を医院理念に掲げ
患者様により良い歯科医療を提供している。
指導者としても、関西の「i6」というインプラントのスタティーグループの一員として若手歯科医師への指導を行っている。