- 歯のコラム
こんにちは 長与町の歯医者 渡辺歯科医院です。
今回は歯を失う原因についてお話させていただきます。
歯は食べものを食べるとき以外にも、私たちの生活を支えるための様々な役割を担っています。
歯を失うと、運動機能が低下したり、周囲の歯に負担がかかったり・・・見た目にも影響がでてしまいます。
歯を失ってしまう原因
歯を失う原因は何でしょうか。
歯を失う原因で最も多いのが歯周病。次いで虫歯です。
これらは歯を失う2大原因と呼ばれており、特に歯周病は糖尿病や心臓病と同じ生活習慣病の1つです。
その他にも、歯が折れてしまったりすることも理由として上げられます。
また、2016年に行われた調査によると、歯は一般的に奥歯から失われていく傾向があることが分かります。
若いうちは虫歯で失われる場合が多く、残った歯が少なくなるにつれて歯周病で失われる歯が多くなります。
奥歯が失われると、その前方にある歯はかみ合わせを支持する力が弱いので、より失われやすくなるという状態に陥ってしまいます。
虫歯や歯周病にならないためにも、日々の食生活やメンテナンスに気を配りましょう。
失うリスクの高い歯とは?
次に,失うリスクの高い歯についてお話しさせていただきます。
以下のような歯は喪失に至るリスクが高いことが分かっています。
- 未処置歯のむし歯
- 被せ物が装着されている歯
- 部分義歯の針金がかかる歯
- 歯周疾患が進行している歯
上記から、治療を行っていても歯を失うリスクはあることが分かっていただけるかと思います。
被せ物が装着されていても、歯の根に細菌などが残っている場合があります。
虫歯治療で、神経をとったり、根の治療が行われていたりすると、歯は相当のダメージを受けたことになります。
このような状態にならないようにすることが、歯の喪失を防ぐことに繋がるのです。
歯を失ってしまったら
では、歯を失ったらどうすればいいのでしょうか?
「奥歯1本だし放っておこう、まだ噛めるから大丈夫、腫れや痛みもないし、まだ歯医者に行かなくていいや」などの考えから治療せずにそのままにしてしまっていませんか?
歯が抜けたまま放置すると、歯が抜けた場所に隣の歯がよってきてしまったり、噛み合わない歯が伸びてきてしまったりと歯の位置が変わってしまいます。
そうすると、歯周病の感染がひろがり、さらに歯を失う原因となってしまうのです。また、顎関節症や肩こりなど、放置することでの悪影響は全身にでることがあります。
痛みや日常生活に支障がないからと放置せず、入れ歯やブリッジ、インプラントなど、早めの治療を受けましょう。
歯を失う原因は様々で、たとえ治療を受けたとしても、歯を失う原因がなくなる訳ではありません。
また、歯を失ってしまった場合も、放置することはせずに、適切な治療が大切です。
上記の内容以外にも歯を失う怖さについてもっと知りたい方、その他にも詳しいことや気になることがございましたら、当院へお気軽にお問い合わせください。