- 歯のコラム
こんにちは 長与町の歯医者 渡辺歯科医院です。
今回は歯周病になるまでの過程についてお話させていただきます。
皆さん歯周病についてご存じでしょうか。
自分はまだ若いから大丈夫だと安心していませんか?
実は歯周病にかかるのは高齢者だけではありません。10代の特に若い世代でも約50%の方が歯周病の前段階である歯肉炎であったり、20代の約20%以上の方、30代の約8割が歯周病にかかっているというデータもあります。
意外と多いですよね。
歯周病は初期段階では気づきにくいので、若いうちから注意が必要です。
歯周病チェックリスト
ではどのような状態が歯周病となるのでしょう。
次の項目にいくつ当てはまるか考えてみてください。
- 朝起きたときに口の中がネバネバしている
- 口臭が気になる
- 歯磨きをすると血が出る
- 歯と歯の間に者がつまりやすくなる
- 歯ぐきが赤く腫れている
- 歯ぐきが下がっており、歯が長くなる
- 歯が浮いている、揺れているように感じる
- 歯ぐきを押すと血や膿が出る
皆さんはいくつ当てはまりましたか?
1つでも当てはまった方は歯周病の疑いがあります。
では、次にそもそも歯周病とはどんなものなのか、また進行過程についてお話しします。
歯周病って何?
まず歯周病とは、歯に付着した汚れに含まれる細菌が原因で引き起こされる感染症炎症性疾患で高齢になるにつれて増加傾向にありますが、10代からでもなる恐れがあるという特徴があります。
始めの段階ではほぼ自分で気づくような症状は出てきませんが、重度になると出血などを伴うようになっていき、最悪の場合歯が抜けてしまうこともあります。
歯周病の進行過程
歯周病は歯肉炎から歯周炎へと変化し、進行していきます。
食べかすなどから増殖した細菌が歯と歯肉の間に入り込み、プラークや歯石が溜まり始めます。この状態が歯肉炎です。
歯肉炎がさらに進行すると、歯と歯肉の間に歯周ポケットと呼ばれる隙間ができます。
その歯周ポケットにプラークや歯石が溜まっていき、さらに歯周ポケットが深くなります。
ここで歯肉が炎症して腫れ始め、出血したり、膿がでたりする症状が出てきます。
さらに進行して重度化すると歯の根元を支える骨が溶けてしまい、歯のぐらつきや抜けてしまうという流れになります。
また、歯周病になりやすい人にも特徴があります。
歯磨きを丁寧にしていない方
歯磨きをしないと、当然口の中の細菌は増殖してしまうので歯周病に繋がります。
お酒を飲むと顔が赤くなる方
お酒を飲んで顔が赤くなる人はアセトアルデヒドの分解が遅い体質だからです。さらにアセトアルデヒドは歯周病を引き起こしやすいので、お酒の量には気を付けましょう。
ペットとキスする方
歯周病は細菌によるものなので、歯周病菌は人からペットにうつりますし、ペットからうつることもあるのでお互いのために避けましょう。
歯周病は大体30代から40代にかけて増えていき、個人差はありますがゆっくりと進行していきます。しかし10代にもリスクがあるので、若いうちから歯磨きをしっかりと丁寧に行うように心がけましょう。
上記の内容以外にも歯の治療について詳しいことや気になることがございましたら、当院へお気軽にお問い合わせください。
監修者情報
医療法人渡辺歯科医院 理事長 渡邉威文 Takefumi Watanabe
「最幸の医療を通して、人生を豊かにする」を医院理念に掲げ
患者様により良い歯科医療を提供している。
指導者としても、関西の「i6」というインプラントのスタティーグループの一員として若手歯科医師への指導を行っている。