- お知らせ
- マウスピース矯正
- 歯のコラム

「子どもの矯正って、全部でいくらかかるんだろう」「途中で費用がどんどん増えたらどうしよう」。お子さんの歯並びが気になっていても、費用の見通しが立たないと相談に行くこと自体をためらってしまう親御さんは少なくありません。
小児矯正の費用は、治療の時期(1期治療・2期治療)や使う装置、費用の決め方(料金体系)によって大きく変わります。また、見積もりの金額だけでなく「その金額に何が含まれているか」を知っておくことで、あとから想定外の出費に驚くことを防ぎやすくなります。
この記事では、子どもの矯正費用の一般的な目安、費用に含まれるもの・含まれないもの、支払い方法や医療費控除の考え方まで、渡辺歯科医院、院長の渡邉が解説いたします。当院では矯正の無料カウンセリングをおこなっていますので、読み終えて気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
子どもの矯正費用は「時期」と「装置」で変わります
小児矯正の費用を考えるときに、まず押さえておきたいのが「どの時期の治療なのか」という点です。子どもの矯正は、大きく分けて乳歯と永久歯が混ざっている時期におこなう1期治療と、永久歯がほぼ生えそろってからおこなう2期治療の2段階で考えるのが一般的です。
1期治療は、顎の成長を利用して歯が並ぶスペースを整えたり、お口まわりのクセを改善したりすることが主な目的です。一方の2期治療は、生えそろった永久歯一本一本の位置を細かく整える治療です。目的が違うため、使う装置も治療期間も異なり、それに応じて費用も変わってきます。
また、すべてのお子さんが1期と2期の両方を必要とするわけではありません。1期治療だけで十分に改善が見られるケースもあれば、最初から2期治療を中心に考えたほうがよいケースもあります。費用の見通しを立てるには、まずお子さんの歯並びの状態を確認し、どの時期にどの治療が必要かを整理することが出発点になります。ここからは、それぞれの時期の費用の目安を見ていきましょう。
1期治療の費用の目安
1期治療は、おおむね6〜10歳ごろの、乳歯と永久歯が混在している時期におこなわれます。使われる装置には、取り外しができる床矯正(拡大床)、就寝時などに使うマウスピース型の装置(プレオルソなど)、子ども向けのマウスピース矯正(インビザラインファースト)などがあります。
一般的には、1期治療の費用は数十万円程度が目安とされることが多く、装置の種類や治療の範囲によって幅があります。たとえば、既製品を使う装置はお子さんに合わせて作製する装置に比べて費用を抑えやすい傾向があり、コンピューターで治療計画を立てるマウスピース矯正は比較的費用が高めになる傾向があります。
ただし、費用だけで装置を選ぶのはおすすめできません。お子さんの歯並びの状態や、毎日装置を使い続けられるかどうか、ご家庭のサポートのしやすさなども含めて考えることが大切です。どの装置が合っているかは、診査の結果をもとに親御さんとご相談しながら決めていきます。
2期治療の費用の目安
2期治療は、永久歯がほぼ生えそろう12歳ごろ以降におこなわれる治療で、ワイヤー矯正やマウスピース矯正を使って歯並びを細かく整えていきます。大人の矯正に近い内容になるため、1期治療に比べると費用は高くなる傾向があります。
ここで知っておきたいのが、1期治療を受けていた場合の2期治療の費用の扱いです。医院によっては、1期治療から続けて2期治療に移る場合、2期治療の費用から1期治療分の一部を差し引くなど、総額が抑えられるように設定していることがあります。逆に、1期と2期をまったく別の治療として計算する医院もあります。
1期治療を始める時点では、2期治療が必要になるかどうかはまだはっきりしないことも多いものです。そのため、始める前に「もし2期治療が必要になった場合、費用はどう考えればよいか」を確認しておくと、将来の見通しが立てやすくなります。
1期治療をしておくと2期治療が軽くなることも
1期治療で顎の幅や歯が並ぶスペースを整えておくと、2期治療が必要になった場合でも、治療の範囲が小さくなったり、期間が短くなったりすることがあると言われています。また、2期治療そのものが不要になるケースもあります。ただし、どの程度の効果が得られるかは、お子さんの成長や装置の使用状況によって個人差があります。
見積もりを見るときは「何が含まれているか」を確認しましょう
矯正の見積もりを受け取ったとき、つい総額の数字だけを比べてしまいがちです。しかし、医院ごとに「その金額に何が含まれているか」が異なるため、単純に金額だけを比べると、あとから思わぬ費用が加わることがあります。
小児矯正の費用は、一般的に「検査・診断料」「装置料(治療費)」「毎回の調整料(処置料)」「保定装置(リテーナー)の費用」などに分かれています。これらがすべて含まれた金額なのか、それとも装置料だけの金額なのかによって、最終的な支払いは大きく変わってきます。
また、治療期間が長くなりやすい小児矯正では、通院のたびにかかる費用の積み重ねも無視できません。月に1回程度の通院が数年続くこともあるため、通院ごとの費用の有無は、総額に影響しやすいポイントです。次の項目で、代表的な料金体系の違いを見ていきましょう。
「総額制」と「処置料別」の違い
矯正費用の決め方には、大きく分けて「総額制(トータルフィー)」と「処置料別」の2つがあります。
総額制は、治療開始時に治療全体の費用が提示され、その後の調整のための通院では追加の費用がかからない、もしくは少額に抑えられている料金体系です。治療期間が予定より長くなっても費用が増えにくいため、家計の見通しを立てやすいのが特徴です。
処置料別は、最初に装置料などを支払い、その後は通院のたびに調整料(処置料)を支払う料金体系です。初めにお支払いいただく金額は総額制より低く見えることがありますが、通院回数が増えるほど総額が増えていきます。
どちらが良い・悪いということではなく、それぞれに特徴があります。大切なのは、見積もりを受け取った時点で「最終的にいくらくらいになりそうか」を確認できることです。
見落としがちな費用
見積もりで確認しておきたい費用には、次のようなものがあります。
ひとつは、治療前の精密検査・診断の費用です。レントゲン撮影や歯型の採取、お口の中の写真撮影などをおこない、治療計画を立てるための費用で、治療費とは別に設定されていることがあります。
次に、装置を紛失したり壊したりした場合の再作製費用です。お子さんの場合、学校や外出先で取り外した装置をなくしてしまうことも珍しくありません。再作製の費用がどう扱われるかは、事前に確認しておくと安心です。
さらに、治療後に歯並びを安定させるための保定装置(リテーナー)の費用や、保定期間中の経過観察の費用も、医院によって含まれるかどうかが異なります。治療が終わったあとまで含めて確認しておくと、全体像がつかみやすくなります。
子どもの矯正費用の支払い方法
小児矯正は、虫歯の治療などとは異なり、多くの場合は健康保険が適用されない自費診療になります。まとまった金額になることも多いため、どのような支払い方法が選べるのかは、親御さんにとって気になるポイントではないでしょうか。
支払い方法は医院によって異なりますが、一般的には現金やクレジットカードでの一括払い、医院独自の分割払い(院内分割)、信販会社のデンタルローンなどが用意されていることが多いです。ご家庭の状況に合わせて無理のない方法を選ぶことが、治療を最後まで続けるためにも大切です。
なお、生まれつきの病気が原因で噛み合わせに問題がある場合など、限られたケースでは矯正治療に健康保険が適用されることがあります。お子さんが該当するかどうかが気になる場合は、診査の際にご相談ください。
一括払い・分割払い・デンタルローン
一括払いは、治療費をまとめて支払う方法です。手数料がかからないため、総額を抑えやすいのが特徴です。クレジットカードを利用できる医院であれば、カード会社の分割払いやボーナス払いを使える場合もあります。
院内分割は、医院に直接、数回に分けて支払う方法です。手数料がかからないことが多い一方で、分割できる回数や期間に限りがある場合があります。
デンタルローンは、信販会社を通じて分割で支払う方法で、月々の支払いを少なくしやすいのが特徴です。ただし、分割の回数や期間によっては手数料(金利)がかかるため、最終的な支払総額は一括払いより多くなります。利用の際には審査があることも知っておきましょう。
どの方法が合っているかはご家庭によって異なりますので、カウンセリングの際に遠慮なくご相談ください。
子どもの矯正は医療費控除の対象になりやすい
医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に、確定申告をすることで所得税の一部が戻ってくる制度です。歯の矯正は、見た目を整える目的の場合は対象外とされていますが、噛み合わせの改善など治療を目的とした矯正は対象になります。
子どもの矯正については、成長段階にある子どもの噛み合わせを整える目的でおこなわれることが一般的であるため、医療費控除の対象として認められやすい傾向があります。ご家族の医療費は合算できるため、矯正費用をお支払いになった年は、ほかのご家族の通院費なども含めて確認してみるとよいでしょう。
医療費控除を受けるために準備しておきたいこと
医療費控除の申請では、支払った金額がわかる領収書や明細をもとに「医療費控除の明細書」を作成します。領収書は5年間の保管が求められる場合があるため、なくさないように保管しておきましょう。デンタルローンを利用した場合は、信販会社が立て替えた金額が対象になるなど扱いが異なることがあるため、詳しくは税務署や税理士にご確認ください。
費用で後悔しないための医院選びのポイント
子どもの矯正は、数年単位でお付き合いが続く治療です。費用の安さだけで選んでしまうと、「思っていた治療と違った」「追加費用がかさんだ」と感じてしまうこともあります。費用面で後悔しないためには、金額だけでなく、説明のわかりやすさや治療方針への納得感も含めて医院を選ぶことが大切です。
ここでは、費用の面から医院を選ぶ際に確認しておきたいポイントをご紹介します。
総額の目安と追加費用の条件を事前に聞く
カウンセリングの際には、「治療が終わるまでに、全部でいくらくらいかかりそうか」を確認しておくと安心です。あわせて、どのような場合に追加の費用がかかるのか、たとえば治療期間が延びた場合や、2期治療が必要になった場合、装置をなくした場合などの扱いについても聞いておきましょう。
説明を受けたうえで、すぐに決める必要はありません。ご家族でゆっくり話し合ってから決めていただくのが望ましいと考えています。他院での説明や見積もりについて、セカンドオピニオンとして意見を聞きたいというご相談も歓迎しています。
矯正以外のお口の健康も一緒に見てもらえるか
お子さんのお口の中では、歯並びだけでなく、虫歯や歯ぐきの状態、生え変わりの様子など、さまざまな変化が同時に起こっています。矯正中は装置の影響で歯みがきが難しくなり、虫歯のリスクが高まることもあります。
当院では、院長が矯正だけでなく虫歯や歯周病の治療も含めた総合的な歯科診療をおこなっており、矯正治療と並行してお口全体の健康を見守ることができます。矯正中に虫歯が見つかった場合にも、同じ医院で対応しやすいのは、通院の負担を減らすうえでもメリットのひとつです。
子どもの矯正費用に関するよくある質問
Q. 相談だけでも費用はかかりますか?
A. 当院では、矯正に関する無料カウンセリングをおこなっています。お子さんの歯並びの気になる点や、おおまかな治療の流れ、費用の考え方についてご説明します。カウンセリングを受けたからといって、必ず治療を始めなければならないわけではありませんので、お気軽にご相談ください。
Q. 兄弟姉妹で矯正をする場合、費用は変わりますか?
A. 兄弟姉妹での治療に関する費用の扱いは、医院によって異なります。ご兄弟それぞれの歯並びの状態によって必要な治療も変わりますので、気になる場合はカウンセリングの際にご確認ください。
Q. 治療の途中で引っ越すことになったら、費用はどうなりますか?
A. 一般的には、治療の進み具合に応じて費用の精算をおこない、転居先の医院へ治療を引き継ぐ形になることが多いです。精算方法は医院ごとに異なるため、治療開始前に確認しておくと安心です。
Q. 費用を抑えるために、治療を始める時期を遅らせてもよいですか?
A. 歯並びの状態によっては、様子を見ながら適切な時期を待つほうがよいこともあります。一方で、顎の成長を利用できる時期を過ぎると、治療の選択肢が限られる場合もあります。早めに一度状態を確認しておくと、ご家庭の状況に合わせた時期の判断がしやすくなります。
まとめ
子どもの矯正費用について、この記事のポイントを整理します。
・小児矯正の費用は、1期治療か2期治療か、どの装置を使うかによって大きく変わります。
・見積もりでは総額の数字だけでなく、検査料・調整料・保定装置の費用など「何が含まれているか」を確認することが大切です。
・支払い方法は一括払い・院内分割・デンタルローンなどがあり、子どもの矯正は医療費控除の対象として認められやすい傾向があります。
・費用面で後悔しないために、総額の目安と追加費用の条件を事前に確認し、納得したうえで治療を始めましょう。
長崎県長与町の渡辺歯科医院では、お子さんの矯正歯科について、費用の考え方も含めてわかりやすくご説明しています。小児矯正の1期・2期治療、マウスピース矯正、ワイヤー矯正に対応しており、セカンドオピニオンのご相談も歓迎しています。お子さんの歯並びで気になることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。