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マウスピース矯正を始めてしばらくすると、「マウスピースが白っぽく曇ってきた」「なんとなくにおいが気になる」「歯みがき粉で洗っていいのか分からない」といったお悩みを耳にすることがあります。マウスピースは1日の大半をお口の中で過ごす装置なので、毎日のお手入れが快適さや治療の進み方にも関わってくると言われています。
この記事では、マウスピースの基本的な洗い方から、やってしまいがちなNGケア、におい・黄ばみが気になるときの対処、外したときの保管方法、なくしたり割れたりしたときの対応までを、長崎県長与町の渡辺歯科医院、院長の渡邉が解説いたします。当院では矯正の無料カウンセリングをおこなっていますので、お手入れについての不安もお気軽にご相談ください。
マウスピース矯正でお手入れが大切な理由
マウスピース矯正は、透明な装置を1日20時間以上つけて少しずつ歯を動かしていく治療です。装置は取り外しができるぶん、ご自身で清潔に保つことが前提になっています。ここではまず、なぜお手入れが大切なのかを整理しておきましょう。お手入れの意味が分かると、毎日のケアも続けやすくなります。
マウスピースの内側は汚れがたまりやすい
マウスピースは歯の表面をぴったり覆う形をしています。そのため、だ液の流れによる自然なお掃除が届きにくく、歯とマウスピースのすき間に汚れや細菌がとどまりやすい状態になります。とくに寝ている間はだ液の量が減るため、朝起きたときにマウスピースがぬるっとしていると感じる方も多いようです。
この汚れをそのままにしておくと、マウスピースの表面にプラーク(歯垢)と同じような膜ができ、においや変色の原因になると言われています。また、汚れたマウスピースを長時間つけることで、むし歯や歯ぐきの炎症のリスクが高まる傾向もあります。マウスピースそのものを洗うことと、歯みがきをしっかりおこなうことは、セットで考えておくと安心です。
見た目と快適さにも関わる
マウスピース矯正のよさのひとつは「装置が目立ちにくい」ことです。ところが、お手入れが不十分だとマウスピースが白く曇ったり、黄ばんだりして、透明感が失われてしまうことがあります。せっかく目立ちにくい装置を選んでも、くもりがあると口元が気になってしまうかもしれません。
また、においのあるマウスピースをつけ続けることは、ご本人にとっても気持ちのよいものではありません。毎日のお手入れは、治療を気持ちよく続けるための大事な習慣と言えます。次の章では、基本となる毎日の洗い方を具体的にご紹介します。
毎日のマウスピースの洗い方の基本
マウスピースのお手入れは、特別な道具がなくても始められます。大切なのは「外したらすぐ洗う」「やさしく洗う」「よく乾かしすぎない・放置しない」という3つの考え方です。ここでは、毎日のケアの流れと、あると便利なアイテムについてご説明します。細かな方法は装置の種類によって異なる場合があるため、担当の歯科医院の指示もあわせて確認しましょう。
外したらすぐに水で流す
食事などでマウスピースを外したら、まずは水かぬるま湯でさっと流しておきましょう。だ液や汚れが乾いてこびりつく前に流しておくことで、その後のお手入れがぐっと楽になります。外出先ですぐに洗えないときは、ケースにしまう前に軽く水で流すだけでも違いがあると言われています。
朝起きたときや、1日のうちに一度は、もう少していねいに洗う時間をつくると安心です。手のひらにのせて流水をあてながら、内側の歯の形に沿ったくぼみまで水が届くように意識してみてください。
やわらかい歯ブラシでやさしくこする
ぬめりが気になるときは、やわらかめの歯ブラシ(歯みがき用とは別のもの)で、マウスピースの内側と外側をやさしくこすります。力を入れすぎると表面に細かい傷がつき、その傷に汚れが入り込みやすくなるため、なでるくらいの力加減がおすすめです。歯ブラシは清潔に保ち、こちらも定期的に交換しましょう。
専用の洗浄剤を上手に取り入れる
毎日の水洗いに加えて、マウスピース用・入れ歯用などの洗浄剤を取り入れる方法もあります。決められた時間だけ浸けておくことで、ブラシでは落としにくい汚れやにおいを軽減しやすくなると言われています。使える洗浄剤や浸ける時間は製品やマウスピースの素材によって異なるため、使い始める前に歯科医院で確認しておくと安心です。
洗浄剤を使ったあとは、必ず水でしっかりすすいでからお口に戻しましょう。洗浄剤はあくまで補助として考え、毎日のやさしい水洗いと歯みがきが基本になります。続いて、良かれと思ってやってしまいがちな「NGケア」について見ていきます。
やってしまいがちなNGケア
マウスピースは薄く精密につくられた装置です。お手入れの方法によっては、変形したり、傷がついたり、透明感が失われたりすることがあります。ここでは、患者さんからよくお聞きする「ついやってしまいがちなこと」をまとめました。思い当たるものがあれば、今日から見直してみてください。
熱いお湯での消毒・煮沸
「熱湯で消毒すればきれいになりそう」と考える方もいらっしゃいますが、マウスピースは熱に弱い素材でできていることが多く、熱いお湯や煮沸、食器洗浄機などで変形してしまうおそれがあります。わずかな変形でも、歯にぴったり合わなくなり、計画どおりに歯が動きにくくなる原因になりかねません。
洗うときは水か、手でさわって熱く感じない程度のぬるま湯を使いましょう。同じ理由で、夏場の車内やドライヤーの温風など、高温になる場所に置くことも避けたほうがよいとされています。
歯みがき粉や漂白剤でゴシゴシ洗う
歯みがき粉の多くには、歯の表面の汚れを落とすための研磨剤が含まれています。これでマウスピースを強くこすると、表面に細かい傷がつき、かえって白く曇ったり、汚れがつきやすくなったりすることがあります。
また、台所用の漂白剤やアルコールの強い消毒液なども、素材を傷めたり、お口に刺激を与えたりする可能性があるため、自己判断での使用はおすすめできません。迷ったときは「水・やわらかいブラシ・歯科医院で確認した洗浄剤」の範囲で考えると安心です。
においや黄ばみが気になるときの対処
毎日洗っていても、しばらく使っているうちに「なんとなくにおう」「色がついてきた」と感じることがあります。マウスピースは一定期間ごとに新しいものへ交換していく治療なので、少しの変化は自然なことでもあります。ここでは、においや黄ばみの主な原因と、ご自身でできる工夫をご紹介します。
においの主な原因と工夫
マウスピースのにおいは、内側に残った汚れや細菌が主な原因と考えられています。とくに、歯みがきをせずにマウスピースを戻した場合や、寝ている間にお口が乾きやすい場合に、においを感じやすい傾向があります。
工夫としては、マウスピースを戻す前に歯みがきをすること、外したらすぐ水で流すこと、ときどき洗浄剤を使うことなどが挙げられます。それでもにおいが続く場合は、歯ぐきの炎症やむし歯など、お口の中に原因があることも考えられます。気になるときは早めに歯科医院でチェックを受けましょう。当院では矯正だけでなく、むし歯や歯周病も含めてお口全体を拝見しています。
黄ばみ・着色を防ぐコツ
コーヒーや紅茶、カレーなど色の濃い飲食物は、マウスピースの着色の原因になりやすいと言われています。基本的には、水以外の飲食はマウスピースを外しておこない、食べたあとは歯みがきをしてから戻すことが、着色を防ぐ近道です。
すでについた着色は、ブラシでこすっても落ちにくいことがあります。無理に落とそうとして強くこすると傷の原因になるため、次のマウスピースへの交換を待つのもひとつの考え方です。交換までの期間が長い場合などは、担当の歯科医師に相談してみてください。次は、外している間の保管方法についてお話しします。
外したときの保管とトラブル対応
お手入れと同じくらい大切なのが、外している間の扱い方です。マウスピース矯正でよくあるトラブルのひとつが「なくした」「割れた」というケースです。ここでは、保管のポイントと、万一のときの対応をまとめました。あらかじめ知っておくと、いざというときにあわてずにすみます。
保管は必ず専用ケースに
外食先などで、ついティッシュに包んでテーブルに置いてしまい、そのまま捨ててしまったというお話は意外と多く聞かれます。マウスピースを外したときは、必ず専用のケースに入れる習慣をつけましょう。ケースは持ち歩き用にひとつ、ご自宅用にひとつあると便利です。
また、犬や猫などのペットがマウスピースをかじってしまうこともあるため、ご家庭では手の届かない場所に置くと安心です。ケースそのものも汚れやすいので、ときどき水洗いして乾かしておきましょう。
なくした・割れたときはまず歯科医院へ
マウスピースをなくしたり、割れたりひびが入ったりした場合は、自己判断で次のマウスピースに進んだり、使用を中断したりせず、まずは歯科医院に連絡しましょう。状況によって、ひとつ前のマウスピースを使うのか、次の段階に進むのか、作り直しが必要なのかなど、対応が変わります。
マウスピースをつけない時間が長くなると、歯が元の位置に戻ろうとして、合わなくなってしまうことがあります。連絡するときは、何番目のマウスピースを使っていたか、いつからつけていないかを伝えると、スムーズに相談が進みます。古いマウスピースは、指示があるまで捨てずに保管しておくと役立つ場合があります。
治療中の不安は遠慮なく相談を
「こんなことで連絡していいのかな」と迷う方もいらっしゃいますが、小さな不安を早めに相談することが、治療をスムーズに進めることにつながります。他院で治療中の方のセカンドオピニオンも歓迎していますので、気になることがあればお気軽にお声がけください。
院長から
★★ここに院長の一言が入ります。音声で司令塔セッションに送ってください(未記入のまま公開しない)★★
マウスピースのお手入れに関するよくある質問
ここでは、マウスピースのお手入れについて、患者さんからよくいただく質問をまとめました。個人差や装置の種類による違いもありますので、詳しくは担当の歯科医院でご確認ください。
Q. 洗浄剤は毎日使ったほうがいいですか?
A. 毎日の基本は、水やぬるま湯での洗浄とやわらかいブラシでのやさしいお手入れです。洗浄剤は、においや汚れが気になるときの補助として取り入れる方が多いようです。使用頻度は製品の説明や歯科医院の指示にあわせて調整しましょう。
Q. 外出先で歯みがきができないときはどうすればいいですか?
A. 歯みがきが難しいときは、水でよく口をすすぎ、マウスピースも水で流してから戻す方法があります。帰宅後にあらためて歯みがきとマウスピースの洗浄をおこなうと安心です。携帯用の歯ブラシセットを持ち歩く方もいらっしゃいます。
Q. マウスピースが白く曇ってきたのは問題ですか?
A. 使っているうちに多少曇ってくることはよくあります。ただし、強くこすった傷や汚れの蓄積が原因の場合もあります。曇りに加えてひびや変形、つけたときの違和感がある場合は、早めに歯科医院へご相談ください。
まとめ
マウスピース矯正のお手入れについて、ポイントを整理します。
・マウスピースは外したらすぐ水で流し、やわらかいブラシでやさしく洗うのが基本です
・熱いお湯や煮沸、歯みがき粉でのゴシゴシ洗いは、変形や傷の原因になることがあります
・においや着色は、歯みがき後に戻す習慣と、水以外の飲食時に外すことで防ぎやすくなります
・外したら必ず専用ケースへ。なくしたり割れたりしたときは、自己判断せず歯科医院に連絡しましょう
毎日のお手入れは、マウスピース矯正を快適に続けるための大切な土台です。長崎県長与町の渡辺歯科医院では、矯正歯科の無料カウンセリングをおこなっており、マウスピース矯正中のお手入れやトラブルのご相談、むし歯・歯周病を含めたお口全体のケアにも対応しています。渡辺歯科医院のトップページからもご覧いただけます。まずはお気軽にご相談ください。