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「テレビを見ているとき、うちの子はいつも口がぽかんと開いている」「寝ているときに口を開けて息をしている気がする」。そんなお子さんの様子を見て、歯並びへの影響が気になっている親御さんは少なくありません。お口が開いたままのクセは、成長期の歯並びやお口の健康と関わりがあると言われています。一方で、すぐに矯正が必要というわけではなく、まずは原因を知り、ご家庭でできることから始めるのが大切です。
この記事では、子どもの「口ぽかん」と歯並びの関係、口呼吸との違い、ご家庭でできるチェック方法、耳鼻科や歯科に相談したい目安について、長崎県長与町の渡辺歯科医院、院長の渡邉が解説いたします。当院では小児矯正の無料カウンセリングをおこなっていますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。
子どもの「口ぽかん」とは?まず知っておきたい基本
「口ぽかん」とは、特に意識していないときに、くちびるが閉じずにお口が開いたままになっている状態を指す呼び方です。専門的には「お口が閉じにくい状態(口唇閉鎖不全)」と呼ばれることもあります。小さなお子さんでは珍しいことではなく、成長とともに自然に目立たなくなる場合もあります。
ただ、学童期になっても日常的にお口が開いていることが多い場合は、くちびるや舌の筋肉の使い方、鼻の通り具合などが関係していることがあります。まずは、口ぽかんがどのような状態なのか、口呼吸とはどう違うのかを整理していきましょう。
口ぽかんと口呼吸の違い
口ぽかんは「お口が開いている」という見た目の状態、口呼吸は「お口で息をしている」という呼吸の仕方を表す言葉です。この2つは重なることが多いものの、同じではありません。お口が開いていても鼻で呼吸しているお子さんもいれば、ふだんは閉じていても寝ているときだけ口呼吸になるお子さんもいます。
本来、人は鼻で呼吸するのが自然だと考えられています。鼻には空気を温めたり、湿らせたり、ほこりなどをある程度ろ過したりするはたらきがあるためです。お口で呼吸する時間が長くなると、こうしたはたらきを通らない空気がそのまま喉に届くことになります。口ぽかんに気づいたら、「呼吸はどちらでしているか」もあわせて見てあげると、原因を考える手がかりになります。
口ぽかんになりやすい主な原因
口ぽかんの原因は一つではなく、いくつかが重なっていることもあります。よく挙げられるのは次のようなものです。
一つ目は、鼻づまりです。アレルギー性鼻炎や、喉の奥にあるアデノイドや扁桃(へんとう)が大きいことなどで鼻から息がしにくいと、自然とお口で呼吸するようになりやすいと言われています。二つ目は、くちびるや舌の筋肉の使い方のクセです。くちびるを閉じる力が弱かったり、舌が低い位置にあったりすると、お口が開きやすくなる傾向があります。三つ目は、歯並びそのものです。上の前歯が前に出ている場合など、くちびるを閉じにくい歯並びがお口の開きにつながることもあります。
このように、「クセ」「鼻の状態」「歯並び」は互いに影響し合っていることが多いため、どこから整えていくかを見極めることが大切になります。
口ぽかんは歯並びやお口の健康にどう影響する?
お口が開いたままの状態が長く続くと、歯並びやお口の中の環境にいくつかの影響が出ることがあると言われています。もちろん、口ぽかんがあるお子さんすべてに問題が起きるわけではなく、影響の出方には個人差があります。ここでは、知っておきたい代表的なポイントを紹介します。
歯並びへの影響
歯は、外側からはくちびるや頬の筋肉、内側からは舌に押されていて、その力のバランスがとれた位置に並ぶと考えられています。お口が開いていると、くちびるが前歯を外側から支える力が弱まりやすくなります。また、口呼吸の際には舌が下の方に下がりやすく、上あごを内側から広げる力がかかりにくくなると言われています。
こうした力のバランスの変化が続くと、上の前歯が前に出る(出っ歯)、上あごの幅が狭くなって歯が並ぶスペースが足りなくなる(デコボコ)、前歯が噛み合わない(開咬)といった歯並びにつながる場合があるとされています。成長期は顎や歯の位置が変化しやすい時期なので、気づいた段階で一度確認しておくと安心です。
むし歯・歯ぐきへの影響
お口が開いていると、お口の中が乾きやすくなります。唾液には、食べかすを洗い流したり、むし歯菌が出す酸を中和したりするはたらきがあるため、乾燥した状態が続くと、むし歯や歯ぐきの炎症(歯肉炎)が起こりやすくなる傾向があります。特に上の前歯の歯ぐきが赤く腫れやすい場合は、口呼吸が関係していることもあります。
また、お口の乾燥は口臭の原因になることもあると言われています。歯並びだけでなく、お口全体の健康を守るという意味でも、口ぽかんは早めに気づいてあげたいサインの一つです。
見た目や表情について
口ぽかんが長く続くと、くちびるが厚く見える、口元が前に出て見えるなど、口元の印象に影響することがあるとも言われています。ただし、見た目の変化には骨格や遺伝などさまざまな要素が関わるため、口ぽかんだけが原因と決めつけることはできません。気になる場合は、歯並びとあわせて専門家に相談してみるのがよいでしょう。
ご家庭でできる口ぽかんチェックと習慣づくり
口ぽかんは、まず親御さんが日常の様子を見てあげることから始まります。歯科医院では短い時間しかお子さんの様子を見られないため、ご家庭での気づきはとても大切な情報になります。ここでは、ご家庭でできるチェックのポイントと、日々の習慣づくりのヒントを紹介します。
日常生活で確認したいチェックポイント
次のような様子がないか、何日かにわたって見てみましょう。
・テレビや動画、読書に集中しているときにお口が開いている
・食べるときにくちゃくちゃと音がする、口を閉じて噛むのが苦手
・寝ているときに口が開いている、いびきをかくことがある
・朝起きたときに喉の痛みや口の乾きを訴える
・鼻づまりや鼻水が続くことが多い
・くちびるが乾燥しやすく、荒れていることが多い
寝ているときの様子は、スマートフォンで短い動画を撮っておくと、相談のときに役立ちます。いびきや呼吸が止まっているように見える様子がある場合は、歯科だけでなく小児科や耳鼻科にも相談しておくと安心です。
毎日の習慣でできる工夫
ご家庭でできる工夫としては、まず「お口を閉じて鼻で息をする」ことを、責めずにやさしく声かけしてあげることが挙げられます。何度も注意されるとお子さんも負担に感じやすいので、「お口、閉じてみようか」と明るく伝えたり、カレンダーにシールを貼ったりと、楽しみながら続けられる工夫がおすすめです。
食事の面では、よく噛んで食べる習慣も大切です。やわらかいものばかりでなく、適度に歯ごたえのある食材を取り入れ、くちびるを閉じて噛むことを意識すると、お口まわりの筋肉を使う機会が増えます。また、座るときの姿勢が悪いとお口が開きやすくなることもあるため、足が床につく椅子で食事をするなど、姿勢にも目を向けてみましょう。
お口の筋トレ(MFT)を取り入れる
くちびるや舌の筋肉を鍛える「MFT(口腔筋機能療法)」と呼ばれるトレーニングもあります。くちびるを閉じる練習や、舌を正しい位置に置く練習などを、遊び感覚で毎日少しずつおこなうものです。お子さんの状態によって合うトレーニングは異なるため、歯科医院で確認してから始めるとより効果的に取り組めると考えられています。
耳鼻科と歯科、どちらに相談すればいい?
口ぽかんが気になったとき、「耳鼻科と歯科のどちらに行けばいいの?」と迷われる親御さんも多いと思います。原因によって相談先が変わることもあるため、目安を知っておくとスムーズです。また、両方に相談しながら進めることも珍しくありません。
耳鼻科への相談を考えたいケース
鼻づまりや鼻水が長く続いている、いびきが大きい、寝ているときに呼吸が止まっているように見える、といった場合は、まず耳鼻科や小児科で鼻や喉の状態を確認してもらうことをおすすめします。鼻の通りが悪いまま口を閉じる練習をしても、息苦しくて続けにくいことがあるためです。
鼻の状態が改善すると、自然と鼻呼吸がしやすくなり、口ぽかんが目立たなくなるお子さんもいます。歯科で相談した際に、鼻や喉の状態が気になる場合は、耳鼻科の受診をおすすめすることもあります。
歯科(小児矯正)への相談を考えたいケース
鼻づまりは特にないのにお口が開いている、前歯が出ていてくちびるを閉じにくそう、歯並びのデコボコや噛み合わせが気になる、といった場合は、歯科での相談がおすすめです。歯並びや噛み合わせ、舌やくちびるの使い方をあわせて確認し、トレーニングで様子を見るのか、装置を使った治療を検討するのかを一緒に考えていきます。
成長期のお子さんでは、顎の成長を利用しながら歯並びを整える「1期治療」という考え方があります。当院では、お口の筋肉のバランスを整えることを目的としたマウスピース型の装置(プレオルソ)や床矯正(拡大床)、マウスピース矯正など、お子さんの状態やご家族のご希望に合わせた方法をご提案しています。すぐに治療を始めるかどうかは、メリットや注意点をご説明したうえで、親御さんとお子さんに決めていただくことを大切にしています。
相談のときに伝えると役立つこと
相談の際には、口ぽかんに気づいた時期、気になる場面(日中・食事中・睡眠中など)、鼻炎やアレルギーの有無、指しゃぶりなどのクセ、耳鼻科の受診歴などを伝えていただくと、原因を考えるうえでとても参考になります。寝ているときの動画や、ご家庭でのチェック内容のメモがあれば、ぜひお持ちください。
院長から
★★ここに院長の一言が入ります。音声で司令塔セッションに送ってください(未記入のまま公開しない)★★
子どもの口ぽかんに関するよくある質問
Q. 口ぽかんは成長すれば自然に治りますか?
A. 成長とともにくちびるの筋肉が発達し、自然に目立たなくなるお子さんもいます。一方で、鼻づまりや舌のクセ、歯並びなどが関係している場合は、そのまま続くこともあります。小学生になっても日常的にお口が開いている場合は、一度相談してみることをおすすめします。
Q. 口を閉じるテープを使ってもいいですか?
A. 市販の口閉じテープなどもありますが、鼻づまりがある状態で使うと息苦しくなるおそれがあります。小さなお子さんの場合は特に、自己判断で使う前に、耳鼻科や歯科で鼻の通りやお口の状態を確認してもらうと安心です。
Q. 口ぽかんがあると必ず矯正が必要になりますか?
A. 必ずしもそうではありません。歯並びに大きな問題がなく、トレーニングや習慣の見直しで改善が期待できる場合もあります。歯並びや噛み合わせへの影響の有無を確認したうえで、お子さんに合った方法を一緒に考えていくことが大切です。
Q. 何歳くらいで相談するのがよいですか?
A. 年齢に決まりはありませんが、前歯が永久歯に生え変わり始める6〜7歳ごろは、歯並びやお口のクセを確認しやすい時期と言われています。気になった時点で、早めに相談していただいてかまいません。
まとめ
子どもの口ぽかんについて、ポイントを整理します。
・口ぽかんは、鼻づまり、くちびるや舌の筋肉の使い方、歯並びなどが関係して起こることが多い
・お口が開いたままの状態が続くと、歯並びやむし歯・歯ぐきの状態に影響する場合があると言われている
・ご家庭での観察や声かけ、よく噛む習慣、お口の筋トレなどが改善の第一歩になる
・鼻や喉が気になる場合は耳鼻科、歯並びやお口のクセが気になる場合は歯科に相談し、必要に応じて連携しながら進めるのが安心
渡辺歯科医院では、お子さんの歯並びだけでなく、むし歯や歯ぐき、お口のクセまで含めてお口全体を診ることを大切にしています。他院で相談された方のセカンドオピニオンも歓迎しています。長崎県長与町で小児矯正・矯正歯科をお探しの方は、渡辺歯科医院の無料カウンセリングをご利用ください。まずはお気軽にご相談ください。