- 歯のコラム
こんにちは 長与町の歯医者 渡辺歯科医院 院長の渡邉です。
さて、皆さんは口腔ケアについて日頃意識していることはありますか?実は、正しい口腔ケアでウイルス感染予防ができるんです。
口腔ケアの第一の目的は、虫歯や歯周病の予防ですが、口腔ケアが不十分だとさまざまな全身疾患を招くことがあります。
口腔内の歯垢(プラーク)を放置すると、歯垢の中に潜む歯周病菌がウイルスの酵素を活性化させるのでウイルスに感染しやすくなります。
歯周病菌は歯肉から毛細血管に入り込み、動脈硬化、狭心症や心筋梗塞、糖尿病、骨粗しょう症などさまざまな病気リスクが上昇するのです。
さまざまなウイルス感染を防ぐ上で丁寧な歯磨きや舌の清掃という口腔ケアがきわめて重要です。
また、ウイルス感染に有効な対策は、体の免疫力を下げないこと。お口の細菌は腸内にたどり着き、腸内細菌のバランスを乱して全身の免疫力を弱めますので、口腔ケアは免疫力アップにも効果があります。
◎正しい口腔ケアを当院で学びましょう!
歯の形は複雑なので、歯ブラシの毛先が届いていないところには必ず汚れが残ってしまいます。
定期検診や、歯科衛生士の歯磨き指導を受診し、自分に合った磨き残しの少ない方法を学びましょう。
◎1日1回の舌みがきを心がけましょう!
朝起きて舌を鏡でよく確認してみてください。舌苔が付いていれば、起床時に舌歯磨きを行うと効果的です。
まず、水を口に含んだりして舌苔を柔らかくし、水で濡らしただけの柔らかめの歯ブラシまたは舌ブラシで舌をできるだけ前に出しながら奥から手前に、全体的を磨きます。
◎口の中を乾燥させないようにするためには
口の潤いの元は唾液です。前述したように、唾液はウイルスや細菌を防御してくれるため、口腔内の乾燥対策が重要です。唾液は副交感神経が優位の時に多く分泌されるので、心を落ち着かせ、リラックスする時間を確保すると良いかもしれません。唾液は咀嚼することでも増えるので、食事の際はよく噛んで食べることを意識してみてください。
さらに、鼻呼吸を心掛け、就寝時にマスクをつけるのもいいでしょう。