- 歯のコラム
こんにちは 長与町の歯医者 渡辺歯科医院 院長の渡邉です。
今回はお子さまの歯についてです!
お子さまには健やかに成長してほしいと思うのは親として当たり前ですよね。
実は、健康的に育つこととお口の中が清潔な状態であることには大きな関係があることをご存知でしょうか?
お子さまだけに限らず、成人の方でも歯周病が糖尿病や心臓病などの全身疾患との関わりが報告されています。
まずは、リスクチェックをしてみましょう
- ジュースやお菓子などの甘いものをよく食べる
- 食事と食事の間隔が短い
- 1回の食事がだらだら食べをしていて長い
- 歯並びが悪い
- 歯みがきをせずに寝かしつけてしまうことがある
- 親御さんの仕上げ磨きをしていない
- 歯みがき粉にフッ素が入っていない
上記の内容で1つでも当てはまっているとお口の中に細菌(プラーク)が多くなり、虫歯のリスクが高い可能性があります。。
そもそもなぜ、お子さまの歯は大人の歯よりも注意すべきなのでしょうか?
それは、大人の歯に比べて薄くて軟らかく、気付かないうちに虫歯になりどんどん悪くなっていってしまうからです。
気付くのが遅れてしまうと健康な歯の成長を邪魔することになります。
悪くなっているのを早めに食い止めることも必要ですが、悪くなる前からしっかり予防していくことがなにより大切です。
ご自宅でのケアとともに歯科医院での定期的な検診を受けましょう。
歯科医院で行う予防治療
歯垢の付着状況の確認とブラッシング指導
ご自宅での歯みがきでは、汚れをすべて落としきれないことがあります。
自分がどこを磨けていないのかを染め出し液を使ってチェックします。
もし、染め出して赤く染まったところがあれば、それは「磨くのが苦手な場所」ということです。
それを知らずに毎回歯みがきをしても歯垢が溜まり虫歯や歯周病の原因になってしまいますので、歯科医師・歯科衛生士が、一人ひとりに合ったブラッシング方法をご提案いたします。
フッ素塗布
歯質を強くするためにフッ素を塗布します。
市販の歯磨き粉に含まれているフッ素よりも成分が濃く、効果的な虫歯予防が期待できます。
特に、乳歯が生えたばかりのお子さんは、にとってフッ素塗布は大切です。
シーラント
6歳頃に生えてくる永久歯の第一大臼歯は、食事の際に一番使う歯です。
歯の溝が深く歯ブラシが届きにくく、最も虫歯になりやすい歯です。
そこで、フッ素を配合した樹脂で溝を埋めるシーラントと呼ばれる処置を行います。
歯を削る必要がなく、痛みが苦手なお子さまの虫歯予防の一つです。
ご自宅で行う予防
3ヶ月に一度当院での予防・検診を受けるだけでは、お口を健康に保つことは困難です。
歯科医院でのプロフェッショナルケアと合わせて、ご自宅でのケアも欠かさず行いましょう。
仕上げ磨き
小さなお子さまは歯磨きをなかなか上手くさせてもらえません。
しかし、仕上げ磨きを怠ってしまうと、磨き残しが原因で虫歯になってしまいます。
毎食後の歯みがきが望ましいですが、難しい場合は夕食後やおやすみ前を日課にしましょう。
時間を決めた食事
だらだら食事をしたり、食事と食事の間隔が短かったりすると、お口の中が酸性の時間が多く、歯を修復する時間がありません。
お子さまに大きくなって欲しい気持ちからいっぱい食べさせてしまうのはわかりますが、メリハリのある食生活を心がけましょう。
口移しをしない
赤ちゃんのお口の中は無菌の状態です。大人の使った箸やスプーンを使って食べさせてしまうと赤ちゃんに虫歯菌が感染してしまいます。
一緒に生活していく上で、完全に予防することは難しいかもしれませんが、「食べ物の口移しや噛み与えをしない」、「離乳食の味・温度チェックを赤ちゃん用のスプーンで行わない」、「お箸やスプーンの共有はしない」といった対策をしましょう。
歯科医院での定期的な検診でお子さまの健やかな成長を支えていきませんか?
上記の内容以外にも詳しいことや気になることがございましたら、当院へお気軽にお問い合わせください。