- 歯のコラム
こんにちは 長与町の歯医者 渡辺歯科医院です。
矯正歯科月刊2回目の今日は、悪い歯ならびがどの状態なのかについてお話していきます。
前回の記事では、歯ならびが悪くなってしまう生活習慣とそれによって生じるお口のトラブルについてお話しました。
では、歯ならびが悪い状態とはどんな状態のことを言うのでしょうか?
ご自身のお口の状態と比較してみてください。
【 歯ならびの悪い状態 】
出っ歯(上顎前突)
上の歯が下の歯よりも前に出ている状態のことです。
口を楽に閉じることが出来なかったり、くちびるを切ったり、咬み合わせの悪さで裏側の歯ぐきを傷つけたりしてしまいます。
受け口(反対咬合)
出っ歯(上顎前突)とは違い、下の歯が上の歯よりも前に出ている状態のことです。
食べ物を上手く噛めないだけでなく、聞き手が聞き取りにくい話し方になることがあります。
乱ぐい
骨の大きさと歯の大きさのバランスが悪いことで歯ならびがデコボコになっている状態のことです。
日本では、八重歯はかわいいと言われることもありますが、歯と歯の重なり合う部分が複雑になってしまい歯みがきの時に汚れが残ってしまいます。
開咬
噛んだ時に歯と歯が咬み合わない状態のことです。
前歯で食べ物を上手く噛み切ることができなかったり、正しい発音が出来なかったりすることが多いです。
指しゃぶりを続けていることや舌で歯を押したりすることが原因でなることもあります。
前回の記事でほんの少しだけ触れた歯ならびが悪いことでのリスクを詳しく話していきたいと思います。
【 歯並びが悪いことで起こるさまざまなリスク 】
虫歯リスク
自分ではきちんと磨けていると思っていても、虫歯になりやすい方がいます。
咬み合わせが原因で過度な力が歯に加えられると、歯の表面にヒビができ、そこから細菌が侵入してしまいます。
そうなると、どんなにしっかりと磨いても、虫歯を防ぐことはできません。
歯周病リスク
歯周病は、細菌に感染することによってかかる病気ですが、咬み合わせの悪さが原因で、ある一部の歯にだけ負荷を強いられ、歯を支える歯槽骨が破壊されることによって歯周病になることがあります。
体調不良
咬み合わせが悪いとお口まわりの顎だけでなく首や肩の筋肉にも緊張を与え、頭痛や腰痛を引き起こすことがあります。
首まわりは重要な神経や血管が集中しているので、身体の各部に悪影響を及ぼしてしまいます。
発音障害
歯ならびが悪いと息がもれたり、他の人からの視線がコンプレックスになって会話や笑うこと、人前に出ることすら嫌になってしまうことがあります。
お子さまの場合、いじめの原因となることもあるのです。
心の健やかな成長を邪魔してしまうかもしれません。
舌の動きが妨げられたりして特定の発音がはっきりできないことで、日本語だけでなく外国語の習得が難しくなることもあります。
歯ならびがもたらすリスクが見た目だけの問題ではないということがお分かりいただけたのではないでしょうか。
少しでも咬み合わせが気になるかも…と思った方は、お気軽に当院へお問い合わせください^^