- 歯のコラム
こんにちは 長与町の歯医者 渡辺歯科医院です。
インプラント月刊4回目の今日は、インプラント治療後に大切なことについてお話ししていきます。
「インプラント治療をしたからもう大丈夫!」と思われている方も多くいらっしゃいますが、そうではありません。
大切なのは、天然歯と同じく‟今の状態をいかに悪くならないように予防していくか?”です。
そのためには、悪くなる前からの予防が重要となります。
当院では、インプラントの治療後は定期的なメインテナンスを受けていただいています。歯科衛生士が行う PMTC( 歯のクリーニング )、歯石除去、歯磨きチェック、歯磨き指導等を必要に応じて行います。
インプラント治療後のメインテナンスの重要性
インプラントとご自身の歯を長持ちさせるためには、治療後からのメインテナンスが必須です。
日本人が歯を無くす一番の原因である歯周病をメインテナンスによって虫歯と共に予防することができ、長期的にご自身の歯を残せます。
インプラントの歯は虫歯にならないわけではありません。
天然歯と同様、虫歯や歯周病になることはあります。
ご自宅での歯磨きと、専門医の定期検診、歯科衛生士による歯のメインテナンスをしっかりすることで、インプラントと天然歯を長持ちさせることができます。
歯周病にならないために
歯の磨き残しによるプラークや歯垢からの細菌感染を防ぐことが最も重要です。
プラークとは黄白色を帯びた汚れで、1mg に 1 億以上の細菌がいます。放置するとバイオフィルムとなり歯石となって固いため歯磨きでは取り除くことができなくなります。
特に歯ぐきの中 ( 縁下えんか ) の専門器具によるプロフェッショナルケアが必要です。
定期検診を受けた方と受けていない方の比較
上のグラフを見ると、B 歯磨き指導だけ受けた人 ( 赤線 ) は 80 才になった時、残っている歯の本数は平均 8 本程度です。
自分では毎日きれいに磨いているつもりでも、磨き残しがあるため歳とともに虫歯や歯周病になり歯を失って行きます。
A 定期検診を受けていた人は80 才になっても多くの歯を残すことができています。
定期検診にお越しいただいて自分の歯を一生守っていきましょう!
歯を長持ちさせるために大切な定期検診メインテナンスは保険適用で、ご負担額は3,000円程度です。
たとえ歯周病やインプラントに関わりがなくても定期的にメインテナンスを行うことはできますし、むしろ健康な状態から行っていくことをおススメします。
歯は人間の体の中でも唯一、自然治癒力で治すことができません。‟悪くなる前から予防していくこと”がご自身を健康へと導いてくれます!
インプラント治療は決して特別なものではありません。
あくまでも歯を失ったところにどんな治療ができるか、選択肢のひとつです。
ご自身で治療のメリットデメリットを比較検討してみてください。
もちろん、インプラントに関することでもその他歯科治療に関することで気になることがございましたら、当院へお気軽にお問い合わせください。