- 歯のコラム
こんにちは 長与町の歯医者 渡辺歯科医院です。
今回は、歯を強くしてくれるフッ素についてお話をしていきます。
フッ素を使うのは子どもだけじゃないの?と思っている方もいると思いますが、フッ素は子どもの歯を強くするだけではなく大人にも効果が大きいものなんです!
フッ素とは?
フッ素は、歯や骨を丈夫にする大切な成分です。皆さんの身の回りにある食品をはじめ水や草、動物そして人の身体の中にも含まれています。
フッ素が歯に取り込まれると表面が硬い結晶となり、むし歯の原因である酸に対しての抵抗力が強くなります。
また、エナメル質の周りにフッ素が塗布されると、一度カルシウムやリンなどで溶け出した部分が修復することを促進し、むし歯予防になります。毎日の食事から摂取するのはどうしても不足してしまいがちになりますので、歯の質を維持していくために補う必要があります。
歯の健康に役立つフッ素
あらゆる年代の方にとって大切なフッ素ですが、それぞれの状況に合わせて見ていくとしましょう!
子ども
永久歯が生えたての頃は完成された歯ではないので、むし歯菌などの細菌に感染しやすい状態にあります。フッ素を継続して塗ることで歯の質を強化し、むし歯に強い歯を育てます。
妊婦
赤ちゃんのお口の中はもともと細菌はありません。大人の方からの口移しが原因で感染すると言われています。
そのため、妊娠中からキシリトールやフッ素を使い、細菌を減らしておくことが重要です。
成人
むし歯以外にも歯周病が進行しやすい年代です。歯ぎしりやくいしばりなど、無意識のうちに歯だけではなく歯ぐきや歯の骨が傷いてしまい、欠けたり、歯がしみたりして知覚過敏などの症状も出やすくなります。
また、フッ素の役割として歯と歯の隙間が広がり、そこにむし歯菌が入りやすくなることを防ぐことができます。
お年寄り
年齢を重ねるにつれ、歯周病も進みやすく、歯ぐきが痩せ細っていくことも多くなります。そうすると、歯の組織が露出しやすくなってしまい、むし歯になりやすい状況を作り出してしまいます。
フッ素を活用して、歯質を強化しておくことがご自身の歯を長持ちさせる秘訣でもあります。
どの年代の方にもフッ素入りの歯みがき粉やキシリトールガムを使うことはおススメです。
自ら予防する時代
現代人は、インスタント食品や加工食品ばかりを食べる傾向にあります。不足した栄養分はというと、ドリンク剤やサプリメントで補充することが多いと思います。歯も同様に、不足している部分には補充していくことが重要です。フッ素やキシリトールであれば、痛みや苦しい思いをすることなく簡単で信頼性の高い方法でしょう。
これからも健康で長生きして美味しい食事を楽しみたい方は、予防できることは自分で予防していくべき時代になっていきます。
フッ素やキシリトールについてに分からないことや不安なこと、また自分に合った予防方法を知りたいという方は、当院へお気軽にご相談ください。