- 歯のコラム
こんにちは 長与町の歯医者 渡辺歯科医院です。
皆さんは歯科治療についてどんなイメージを持っていますか。
おそらく、痛い・怖い・時間がかかるなどのお考えの方も多いかもしれません。どちらかといえば「好きではない」「できることなら通いたくない」などと思っている方もいるかもしれません。
人生の優先順位として、歯の治療はどうしても後回しにされがちになっている現実は否定できないところです。
歯1本の大切さ
ここで一度、ご自身に置き換えてお考えいただきたいですが、
もし1本の歯でも痛くなって眠れなかったり、食事することが出来なかったりするとどうでしょうか。
今までの生活とは少し不自由さを感じてしまい、様々なことにストレスが生じてしまうことが多くなるはずです。
歯の健康を保つことができなければ、食べること、飲み込みことが難しく、限られたものしか口にしなくなります。そうなると、体に取り込まれる栄養素が偏ってしまい、やわらかいものばかりを口にすることが多くなるため、口を動かす機能が低下し体調を崩していくという負のスパイラルが起きてしまいます。
負のスパイラルが引き起こす不調
歯が健康でないと体調を崩してしまう負のスパイラルを起こしてしまうことはご理解いただけたかと思います。
では、実際どういったことになるのでしょうか。
限られたものしか食べず栄養が偏ってしまう食事ばかりをしていると懸念されるのが、『嚥下機能の低下』です。
私たち人間は、食事のとき歯で噛み砕き、飲み込み、喉に送り込むという一連の機能を何気なく行っています。嚥下機能が落ちてしまっていると、食道を通らなければいけないものが気管に入り込んでしまい『誤嚥』を引き起こしてしまいます。
誤嚥と肺炎
皆さんの人生でも時々、気管に入ってしまい激しく咳き込んだ経験があると思います。
しかし、この誤嚥を頻繁に起こしていると気管に細菌が入り込み、それが原因となって肺炎を引き起こしてしまう怖い症状なのです。
特に、栄養状態が落ちている人ほどこの誤嚥性肺炎になるリスクが高くなるため、日頃の食生活から十分に気を付けなければいけません。
口の中の菌が引き起こす病気
お口の中にある細菌が引き起こす病気は誤嚥性肺炎だけではありません。
皆さんが一度は耳にしたことはあるむし歯や歯周病もその一種です。むし歯や歯周病も治療せずに放置していても自然治癒により勝手に治ることはありません。反対に治療せずに放置してしまっていると、全身疾患を引き起こすリスクは高くなります。
お口の中から全身に回ってしまった細菌は、どこで悪さをするかは誰にもわかりません。
血糖値に影響を及ぼして糖尿病になったり、動脈硬化を誘導する物質が分泌されることで心血管疾患に発展する危険もあります。
その他にも、日本人の死因でも多いとされているガンや脳卒中などとの関係もあります。
このように、死因にまで直結することとなると歯を意識する大切さがおわかりいただけたのではないでしょうか。
上記の内容以外にも歯と全身の関係性についてもっと知りたい方やその他にも詳しいことや気になることがございましたら、当院へお気軽にお問い合わせください。