- 歯のコラム
こんにちは 長与町の歯医者 渡辺歯科医院です。
今回は、むし歯が全身のさまざまな病気と密接に関係していることについてお話させていただきます。
むし歯と関係する具体的な全身疾患
- 糖尿病
- 動脈硬化
- 脳血管疾患
- 関節性リウマチ
これらに共通しているのは、血管性の疾患ということです。
人間は砂糖をたくさん摂取することによって血液中に含まれるブドウ糖の量が増えます。いわゆる「血糖値が上がる」ということです。人間の体は、ホルモンを分泌することで血糖値を下げて、この上下する血糖値の曲線を滑らかな状態であれば問題ありません。急激な曲線を描いていると上記のような疾患が現れてきます。
砂糖を摂取するとむし歯になるの本当の意味
昔から砂糖を多く摂取することでむし歯になると聞いてきたのではないでしょうか。もちろん間違いではありません。砂糖が歯の表面に付着して、それをエサにする細菌が繁殖してしまうことでむし歯になります。
もっと詳しく言うのであれば、砂糖を多く摂取することで血糖値の上下運動が激しくなり、結果としてお口の中の細菌が歯の内部に取り込まれてしまうことでむし歯になるんです。
どちらにしても、砂糖の過剰摂取は控えるようにしましょう。
むし歯が多い人の傾向
実は、むし歯が多い人ほど血管年齢が高く、むし歯が20本を超えると実年齢との差が25から30歳も上回っている場合があります。
つまり、むし歯が多い人ほど、身体が老化している傾向にあるんです!
これまでの話からこんなことが言えると思います。
- むし歯を予防することは、さまざまな病気を予防することになる
- むし歯はさまざまな病気のサインであること
むし歯を予防するために
これまで聞きなれていることもあるむし歯ですが、安易に思わないようにしてください。全身の健康と密接に関わっている病気があることを、まず知っていただきたいと思います。
むし歯は歯の表面だけをキレイにしても予防することは難しいです。体の内側から進行していきます。そのためいくら歯を磨いたとしても防ぐことが難しいです。
むし歯にならないためには、食事や生活習慣を見直す必要があります。
近年、若者の突然死が注目されていますが、その要因の一つに砂糖の過剰摂取が根本的な原因になっているのではないかと言われていますので、お子さまの食生活やお菓子の与えすぎを今一度振り返っていただきたいと思います。
上記の内容以外にもむし歯についてもっと知りたい方や全身疾患との関係性についてもっと知りたい方やその他にも詳しいことや気になることがございましたら、当院へお気軽にお問い合わせください。