- 歯のコラム
こんにちは 長与町の歯医者 渡辺歯科医院です。
今回は、お子さまが遊んでいたり、運動していたりしていると歯をぶつけてしまうことが多々あると思います。
『外傷』と言われるものですが、今回はこちらについて紹介させていただきます。
外傷とは?
聞きなれない方も多いと思いますが、お子さまがいるご家庭では良く起こり得ることかもしれません。
外傷歯は、転倒や事故などの外的要因によって折れてしまったり、抜けてしまったりした歯のことをいいます。
程度や状態によっていくつか種類がありますが、お子さまに良く見られる症状です。
外傷歯による影響
近年、学校では歯を失う原因として、むし歯や歯周病といった病気ばかりでなく、外傷による歯・口のケガがクローズアップされています。
歯はあるのが当たり前で、普段は気にも留めないで生活していますが、歯を失うことで食事や会話に支障をきたしたり、顔の表情が変化して、人に与える印象が変わったりするなど、肉体的、精神的な QOL の低下はもちろんのこと、社会的生活にも大きな影響を及ぼします。
外傷歯の例
外傷歯といってもその状況は一つではありません。打ち方やその程度によって様々な状況が考えられます。
歯が欠ける(破折)
歯の端が小さく欠けた時の欠け方が軽度であれば、緊急を要することはないかもしれません。
欠けた歯が手元にあれば、そのまま持参してください。小さく欠けた場合には、器械で歯を磨いて形を整えることで済むこともあります。
しかし、歯の半分よりも大きく欠けて歯の神経まで達してしまった場合には、放置していると痛みが出ることがあります。
神経の処置が必要になり、最終的には歯を元の形に修復します。形状や大きさによりますが、被せ物になることがほとんどです。
歯が抜ける
状態に良ければ、抜けた歯を元の位置に戻すことができます。
抜けてしまった歯を元の位置に戻して固定し、出血が多い場合には止血を行います。歯がない場合に、インプラントや入れ歯、ブリッジなどの処置を行います。
ケガをしてから時間が短ければ短いほど望ましいため、急いで来院してください。
歯の色が変化する
歯の神経を損傷すると歯の色が黒く変色していきます。
歯の内部で出血が起こり、その出血が歯の内部にある象牙質の中に入り込んで黒っぽく見えると言われています。
転倒や外傷などの覚えが無くても変色したり、歯ぐきが腫れてくる場合もあります。
歯の外傷やお口周りのケガなどは、出血を伴うことが多いため、お子さまご本人はもちろんのこと、ご家族の方も不安になったり慌ててしまうことが多いはずです。
上記の内容を知っておくだけでもどのような対応をして、緊急を要するべきかの判断材料になると思います。
上記の内容以外にも、外傷歯の応急処置の方法や外傷による口腔内の変化などについてもっと知りたい方やその他にも詳しいことや気になることがございましたら、当院へお気軽にお問い合わせください。