- 歯のコラム
こんにちは 長与町の歯医者 渡辺歯科医院です。
今回は口臭ケアについてお話させていただきます。
皆さんはご自身の口臭が気になったことはありますか?
ある調査では、口臭が気になると感じた方は、15〜24歳で7.6%、25〜34歳で10.1%、35〜44歳で17.7%、45〜54歳で20.7%、というデータから年齢が上がるにつれて増えているようです。
「口臭」と言われると中高年男性で気にされている方が多いイメージですが、実は女性や子どもでも口臭で悩んでいる方が増えているようです。
お口からの臭いがするかどうかを自分で確認するのは難しいですよね。
そこで今回は口臭チェックの方法と原因・対策についてご説明します。
口臭チェック方法
だ液の臭いを嗅ぐ
だ液を少量出す、もしくは指でお口の中を触り、その臭いを嗅いでみることで口臭をチェックします。
ビニール袋やコップを使う
ビニール袋やコップに息を吐き、すぐに密閉して一呼吸おいてから臭いを嗅いでみます。
少しでも臭いがあれば、口臭がある可能性があります。
舌の汚れチェック
舌は本来ピンク色ですが、口臭がある方は白っぽくなっていることがあります。
これは「舌苔」といって、口臭の原因となっている可能性があります。
口臭チェック機器を使う
口臭チェックができる「口臭チェッカー」で臭いをレベルで表すことができます。
口臭の原因
鼻やのど、呼吸器系の病気、消化器系の病気、糖尿病、肝臓疾患などが原因の場合もありますが、口臭の原因の87%はお口の中にあるとされています。
では、口臭の原因となる具体例挙げていきます!
- 口腔内に残るたんぱく質
不快な口臭のほとんどは、剥がれおちた粘膜のカスや食事をした後の食物のカスなどのたんぱく質が原因です。
それらのたんぱく質がお口の中にいる細菌によって分解・発酵される過程で出るガスが口臭の素となっているのです。 - だ液の減少
お口の中から出るニオイは特にだ液の分泌量が影響しています。
だ液には、お口の中を洗浄・自浄する力を持っており、噛んだり話したりなどして口を動かすことでだ液腺を刺激し、だ液の分泌量を増やしています。
しかし、だ液が減ってしまい、お口の中が乾燥すると、たんぱく質を分解できず細菌が増えるので口臭もきつくなります。 - 口腔内トラブル
口腔内の歯周病や舌苔は口臭に大きな影響をもたらしています。
先程も説明しましたが、「舌苔」とは舌に付着した白っぽい汚れのことで、細菌やタンパク質を多量に含んでいるため口臭の原因となります。
また、歯周病の原因となる歯垢も多量の細菌とたんぱく質が蓄積されたものなので、強い口臭が原因となります。 - 血液の成分
お酒やニンニクを食べた後は、口臭が気になりますよね!
それはお酒の成分が消化吸収された後の血液中に移行し、ニオイの素となる成分が、口から出てきつい口臭となっているからです。
また、特に女性は生理中や生理前、更年期にホルモンバランスが変化することで、口内が乾燥し細菌が増殖して口臭が発生しています。
口臭対策としては、口腔内の衛生環境を守ることとだ液の分泌量を増やして乾燥を防ぐこと、お酒の飲み過ぎに注意しましょう!
上記の内容以外にも口臭ついて詳しいことや気になることがございましたら、当院へお気軽にお問い合わせください。