長崎県西彼杵郡長与町の歯医者なら渡辺歯科医院

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こんにちは 長与町の歯医者 渡辺歯科医院です。
今回は歯周病がもたらす影響にはどんなものがあるのかについてお話させていただきます。

歯周病とは?

皆さんはどのような状態から歯周病と呼ばれるかご存知ですか?
まず歯周病とは、歯の磨き残しなどの汚れからできるプラークが原因で細菌が繁殖し、歯の周りの組織である歯肉や歯根膜、歯槽骨、セメント質に炎症が起きてしまう病気の総称のことです。
主に50代からの患者さんが多いです。
歯ぐきが炎症している状態を「歯肉炎」といい、炎症がさらに進行して歯根膜や歯槽骨まで広がった状態を「歯周炎」といいます。

歯周病と生活習慣

また、歯周病は生活習慣や健康状態、口腔内の環境による影響も受けています。
例えば、生活習慣では喫煙や精神的ストレス、食習慣の乱れ、不規則な生活、健康状態では女性ホルモンの増加や体力の低下、加齢、遺伝、そして口腔内の環境では汚れの溜まりである歯石や歯並びの悪さ、かみ合わせが悪さ、不良習癖などがあります。

歯周病になることによって起こる悪影響として一番よく知られているのは、痛みや歯がグラグラし、最悪抜けてしまうということだと思います。
しかし歯周病の影響は口腔内だけにとどまりません。
歯周病は全身疾患や認知症などに繋がる恐れがあります。
歯周病による疾患には、①糖尿病、②呼吸器疾患、③脳血管疾患、④心循環器疾患、⑤低体重児出産、⑥認知症などがあります。

歯周病による疾患

糖尿病

歯周病は糖尿病の合併症であると言われるほど、糖尿病の方は歯周病にかかっている場合が多いです。
糖尿病になると抵抗力が落ちてしまいます。そのため歯周病が進行しやすくなってしまうという悪循環があると考えられます。

呼吸器疾患

食事などで歯周病菌まで飲みこんでしまうため、誤嚥性肺炎という細菌が肺の中に入り込んで起きる肺炎などの病気になってしまう恐れがあります。

脳血管疾患

血管に歯周病菌が取り付き、アテローム性プラークと呼ばれる粥状の隆起を作ります。これが増加すると、やがて血管が狭くなり動脈硬化になります。

心循環器疾患

血液中に歯周病菌が入り込むことがあり、心臓の弁などに感染してしまうと、心臓の働きが低下する恐れがあります。

低体重児出産

歯周病菌が体内に入り込んで胎盤や子宮に感染してしまうと、子宮の収縮が起こることがあります。
そうすると低体重児出産などの恐れがあります。また流産や早産になってしまうこともあります。

認知症

歯周病の原因であるジンジバリス菌は白血球の機能を低下させます。
そしてタンパク質を変化させて認知症のきっかけとなってしまいます。

歯周病になることによって、口腔内だけでなく体全体に影響を与えたり、様々な疾患に繋がったりすることもありますので、日頃から歯磨きをしっかりとする等、おうちでのケアにも気を付けていきましょう。

上記の内容以外にも歯の治療について詳しいことや気になることがございましたら、当院へお気軽にお問い合わせください。

 

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