長崎県西彼杵郡長与町の歯医者なら渡辺歯科医院

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こんにちは 長与町の歯医者 渡辺歯科医院です。
前回は歯周病の影響や全身疾患との関わりについてご説明させていただきました。
歯周病になってしまうと、お口の中だけでなく呼吸器や脳血管、心循環器などの全身に悪影響を及ぼすこと、そして出産などにおいてはお子さんに危険がある場合もあるということをお伝えしました。
このように歯周病は様々な病気のリスクを負っていますので、歯周病の予防や治療を行うことで健康への効果が期待できます。

よって、今回は歯周病がどのようにして進行していくのか、そしてその治療方法についてお話させていただきます。

皆さんは歯周病になったことはありますか?
歯周病は初期段階では殆ど気づきにくいので、出血や痛みが出てから歯科医院を受診される方がとても多いです。
しかし出血や腫れが出てきた段階はすでに歯周炎の中期ですので、治りづらくなってしまった状態です。
歯周病は以下のような流れで進行しています。

歯周病の過程

正常な状態

歯と歯ぐきのすき間である歯周ポケットは1~2ミリ程度です。
歯槽骨もしっかりと歯を支えており、健康な状態です。

歯肉炎

歯の汚れをしっかりと落とせていないことによって、白くネバネバしたプラークと呼ばれるものが溜まります。次第に石灰化して歯石となります。
そして歯周ポケットに歯石が溜まり歯周ポケットはどんどん拡大していきます。
歯肉炎の段階では、プラークや歯石の細菌によって歯肉に炎症が見られますが、歯槽骨には影響がありません。

歯周炎(軽度)

歯周ポケットが広がり、歯槽骨が溶け始めます。軽度の歯周炎は歯槽骨が溶けて歯根の長さの3分の1までなくなってしまった状態です。

歯周炎(中度)

さらに炎症が進み、進行した中度の歯周炎は歯根の長さの3分の1~2分の1までなくなってしまった状態です。
歯がぐらつき始めて出血や口臭があります。

歯周炎(重度)

重度の歯周炎の状態は歯槽骨の破壊が大きくなってしまい、化膿や腫れが起こり、膿が出ます。
歯槽骨が歯根をほとんど支えられない程溶けてしまっている状態です。
放置してしまうと歯が抜け落ちてしまう場合もあります。

治療方法

歯周病の治療方法には以下のようなものがあります。まずは歯科医院を受診し、治療について相談しましょう。

歯石の除去

歯周病の原因となるプラークや歯石を除去します。

洗浄

歯周ポケットの中を直接洗浄し、殺菌します。

外科処置(抜歯など)

歯周病における外科手術にはフラップ手術と歯周組織再生療法の2つがあります。
フラップ手術とは、歯茎を切開して歯周病の原因となる汚れや細菌を除去するものです。
歯周組織再生療法とは、歯周組織を再生させるために再生を妨げるものが入らないように必要な場所を確保する方法です。

上記の内容以外にも歯の治療について詳しいことや気になることがございましたら、当院へお気軽にお問い合わせください。

 

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