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子どもが矯正装置を嫌がる時の声かけと続ける工夫

「せっかく矯正を始めたのに、子どもが装置をつけたがらない」「夜になると外してしまっている」「毎日言い聞かせるのに疲れてしまった」。お子さんの矯正を始めた親御さんから、このようなお悩みをうかがうことは少なくありません。取り外しできる装置は、お子さんが自分で使ってこそ効果が期待できる治療です。だからこそ、続かない時の悩みは大きくなりがちです。

この記事では、子どもが矯正装置を嫌がる主な理由、年齢に合わせた声かけ、毎日の生活に装置をなじませる工夫、そして歯科医院に相談したほうがよいタイミングについて、渡辺歯科医院、院長の渡邉が解説いたします。当院では無料カウンセリングもおこなっていますので、「今の装置が続けられるか不安」という段階でもお気軽にご相談ください。

子どもが矯正装置を嫌がるのはよくあること

まずお伝えしたいのは、お子さんが装置を嫌がるのは決してめずらしいことではない、ということです。お口の中に新しいものが入れば、大人でも違和感を覚えます。お子さんの場合は、その違和感や不安を言葉でうまく説明できず、「いやだ」「つけたくない」という形で表れることが多い傾向があります。

また、嫌がる気持ちは、治療を始めてすぐの時期だけでなく、慣れてきた頃や、学校行事・季節の変わり目などのタイミングで出てくることもあります。「うちの子だけ続かない」と親御さんが自分を責める必要はありません。大切なのは、嫌がる理由を知り、その理由に合った工夫をしていくことです。ここからは、よくある理由と、装置の種類による違いを見ていきます。

嫌がる理由で多いもの

子どもが矯正装置を嫌がる理由は、一人ひとり違います。ただ、相談の場でよく聞かれる理由には、ある程度の共通点があります。「なんとなく嫌」に見えても、その奥に具体的な理由が隠れていることが多いため、次のような点を思い浮かべながらお子さんの様子を見てみてください。

理由が分かると、親御さんにできることや、歯科医院で調整できることが見えてきます。反対に、理由が分からないまま「つけなさい」と伝え続けると、お子さんにとっては装置そのものが「叱られるきっかけ」になってしまうこともあります。

痛い・きつい・違和感がある

装置を新しくした直後や、拡大床のネジを回した後などは、歯が押されるような感覚や締めつけ感が出ることがあります。多くは数日でやわらぐ傾向がありますが、お子さんにとっては「つけると痛いもの」という印象が残りやすくなります。また、装置の縁がほほや舌に当たって口内炎ができている場合もあります。痛みの訴えが続く時は、我慢させずに歯科医院で装置の当たりを確認してもらうことが大切です。

しゃべりにくい・見た目や友だちの目が気になる

取り外しできる装置は、つけ始めのころにサ行やタ行などが発音しにくくなることがあります。家では平気でも、学校で話しにくいのが嫌、友だちに何か言われたくない、という気持ちから外してしまうケースもあります。成長とともに周りの目を気にするようになるのは自然なことですので、その気持ちを否定せずに受け止めてあげることが第一歩になります。

装置の種類によって「続けにくさ」は変わる

小児矯正で使われる装置には、床矯正(拡大床)、プレオルソのようなマウスピース型の機能矯正装置、子ども向けのマウスピース矯正など、いくつかの種類があります。それぞれ、つける時間帯や長さ、違和感の出方が異なります。

たとえば、主に家にいる時間と寝ている間に使う装置であれば、「学校ではつけなくてよい」という分かりやすさがあります。一方、1日の大半をつけておく必要がある装置は、効果が期待しやすい反面、お子さんの生活リズムとの相性が大切になります。どの装置が合うかは、歯並びの状態だけでなく、お子さんの性格や生活スタイルも踏まえて、ご家族と一緒に考えていくことが望ましいと考えています。

嫌がる時に親御さんができること

お子さんが装置を嫌がる時、親御さんにできることは「強く言い聞かせる」ことだけではありません。むしろ、理由を聞き、生活の流れの中に装置を組み込み、できたことを一緒に喜ぶといった、日々の小さな工夫の積み重ねが大きな助けになります。

ここでは、ご家庭で取り入れやすい工夫をいくつかご紹介します。すべてを完璧にこなす必要はありません。お子さんの年齢や性格に合いそうなものから、気軽に試してみてください。

まずは「どうして嫌なのか」を聞いてみる

嫌がっている時ほど、「なんでつけないの」と問い詰めたくなるものです。ですが、責められていると感じると、お子さんは本当の理由を話しにくくなります。落ち着いている時間に、「つけると痛いところある?」「学校で何か言われた?」など、答えやすい聞き方をしてみるのがおすすめです。

痛みや当たりが原因であれば歯科医院で調整できる可能性がありますし、発音や見た目が気になっているなら、つける時間帯を相談できる場合もあります。理由が分かれば、親御さんの「どうしたらいいか分からない」という不安も軽くなります。

年齢に合わせた声かけ

同じ言葉でも、年齢によって受け取り方は変わります。小さなお子さんと、自分で考えて決めたい年ごろのお子さんでは、効果的な関わり方が異なる傾向があります。

小学校低学年くらいまで

この年ごろは、「歯をきれいに並べるため」といった先の話より、目の前の分かりやすい目標が伝わりやすい傾向があります。カレンダーにシールを貼る、つけられた日を一緒に数えるなど、がんばりが目に見える仕組みが役立ちます。また、親御さんが歯みがきと同じように「当たり前の習慣」として淡々と声をかけると、お子さんも構えずに受け入れやすくなります。

小学校高学年から中学生

自分のことは自分で決めたい気持ちが強くなる時期です。親御さんが管理しすぎると、反発につながることもあります。治療の目的や、つけないとどうなるかを、歯科医院の説明も交えながらお子さん自身に理解してもらい、「何時から何時までつけるか」を本人に決めてもらうなど、主体的に関われる形をつくることが、続けやすさにつながりやすいと言われています。

つける時間を生活の流れに組み込む

「思い出した時につける」では、どうしても忘れがちになります。おすすめは、毎日必ずおこなう行動とセットにすることです。たとえば「夕ごはんの後に歯をみがいたらつける」「お風呂から出たらつける」のように、つけるタイミングを固定すると、習慣になりやすくなります。

また、装置をしまうケースの置き場所を決めておくことも大切です。食事の時に外した装置をティッシュに包んでしまい、そのまま捨ててしまったり、どこかに置き忘れたりするトラブルは少なくありません。置き場所が決まっていれば、なくす心配も減り、つけ忘れの防止にもなります。

叱るより「できた」を見える形に

つけていない日を指摘し続けるより、つけられた日を認めるほうが、お子さんのやる気は続きやすい傾向があります。「昨日は寝る前に自分でつけられたね」など、具体的にほめることがポイントです。

また、通院の際に歯科医院で歯並びの変化を一緒に確認するのも励みになります。写真や歯型で「前より並んできたね」と目で見て分かると、装置をつける意味をお子さん自身が実感しやすくなります。とはいえ、変化の出方には個人差があり、短い期間では分かりにくいこともある点は知っておいていただければと思います。

歯科医院に相談したほうがよいサイン

ご家庭での工夫を続けても、どうしても装置が使えない時期はあります。そんな時に一人で抱え込まず、歯科医院に早めに相談していただくことが、治療をよい方向に進めるための近道になります。

「つけていないことを歯医者さんに言いにくい」と感じる親御さんもいらっしゃいますが、正直に教えていただけるほうが、装置の調整や治療計画の見直しなど、取れる手段が増えます。ここでは、相談を考えたい主なサインをご紹介します。

痛みや傷が続く・装置が合っていない

つけるたびに痛がる、口内炎がくり返しできる、装置がゆるい・はまりにくいといった様子がある場合は、装置の当たりや適合を確認する必要があるかもしれません。成長期のお子さんは歯やあごの状態が変わりやすく、以前は合っていた装置が合わなくなることもあります。装置が割れた・変形した時も、無理に使い続けずにご連絡ください。

何週間も十分に使えていない時

取り外しできる装置は、決められた時間使うことで効果が期待できるものです。使えない状態が長く続くと、予定どおりに進みにくくなったり、装置が合わなくなったりすることがあります。「最近ほとんどつけていない」という状態が数週間続いている時は、次の通院日を待たずに相談していただくことをおすすめします。

治療方法やペースを見直すという選択肢

お子さんの成長や生活の変化によっては、つける時間帯の調整、装置の種類の変更、治療のペースの見直しなどを検討できる場合があります。どの方法が適しているかは歯並びの状態によって異なりますが、大切なのは、お子さんとご家族が納得したうえで続けられる形を一緒に探していくことです。歯科医師が一方的に決めるのではなく、ご家族のご希望やお子さんの気持ちをうかがいながら進めていきます。

院長から

★★ここに院長の一言が入ります。音声で司令塔セッションに送ってください(未記入のまま公開しない)★★

子どもが矯正装置を嫌がる時のよくある質問

Q. 嫌がるなら、無理につけさせなくてもいいですか?

A. 取り外しできる装置は、使う時間が足りないと効果が出にくくなる傾向があります。ただ、無理やりつけさせると、お子さんが矯正そのものを嫌いになってしまうこともあります。嫌がる理由を確認したうえで、歯科医院と一緒に、つける時間帯や方法を調整できないか相談してみてください。

Q. 数日つけ忘れてしまいました。そのまま再開して大丈夫ですか?

A. 短い期間であれば、そのまま再開できることが多いですが、装置がきつく感じる、はまりにくいといった場合は無理に押し込まずにご相談ください。つけ忘れの期間が長い場合も、装置が合っているか確認したほうが安心です。

Q. 子どもが友だちにからかわれるのを気にしています。

A. 周りの目が気になるのは自然なことです。家や寝ている時間を中心に使う装置であれば、学校での負担を減らせる場合があります。装置の種類や使い方によって異なりますので、お子さんの気持ちも含めて、遠慮なくご相談ください。

Q. 他の医院で始めた矯正が続かず困っています。相談できますか?

A. はい、セカンドオピニオンとしてのご相談も歓迎しています。現在の装置や治療の状況をうかがったうえで、考えられる選択肢をお伝えします。治療を続けている医院とよく話し合っていただくことも大切です。

まとめ

子どもが矯正装置を嫌がったり、つけてくれなかったりするのは、多くのご家庭で起こりうることです。この記事のポイントをまとめます。

・嫌がる背景には、痛み・違和感、話しにくさ、見た目や友だちの目など、具体的な理由が隠れていることが多い
・理由を聞き、年齢に合った声かけをし、つける時間を毎日の習慣とセットにすると続けやすくなる傾向がある
・叱るより「できた」を見える形にすることが、お子さんのやる気を支える
・痛みが続く、装置が合わない、数週間使えていないといった時は、早めに歯科医院へ相談する

渡辺歯科医院では、お子さんの矯正(1期・2期治療)から、ワイヤー矯正、マウスピース矯正まで対応しており、むし歯や歯周病の予防も含めてお口全体をトータルで診ていきます。長崎県長与町で矯正歯科をお探しの方、お子さんの装置が続かずお悩みの親御さんは、無料カウンセリングにお気軽にご相談ください。まずはお気軽にご相談ください。

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この記事の監修

渡邉 威文(わたなべ たけふみ)
医療法人 渡辺歯科医院 院長/歯科医師/長与小学校 学校歯科医
長崎県西彼杵郡長与町で、お子さんの矯正から大人のマウスピース矯正、むし歯・歯周病・インプラントまで、お口全体を診る診療をおこなっています。本記事は院長が内容を確認したうえで公開しています。

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